欧州PEGI、有料くじのある配信専用ゲームを16歳以上に Pokémon GOも
欧州のゲームの年齢区分PEGIは2026年10月6日、有料のくじ(ルートボックス)がある配信専用ゲームの区分を、PEGI 16に上げ始めたと発表した。今PEGI 3・7・12の作品が対象で、Pokémon GOなども上がった。
IT- ●PEGIが、有料くじのある配信専用ゲームの区分を16歳以上に上げ始めた
- ●今PEGI 3・7・12の作品が対象で、Pokémon GOなども上がった
- ●日本の区分CEROは表現が基準で、有料くじの有無は審査の項目にない
欧州でゲームを遊ぶ家族に関係する。日本のGoogle Playでも16歳以上の表示があり、子どものスマホに年齢の制限をかけた家庭は更新が止まることがある。
PEGIは、区分を使うすべてのストアで順に変えるとしている。終わるまで時間がかかり、ほかの作品でも表示が変わっていきそうだ。
欧州の多くの国でゲームの年齢区分を付ける PEGI は2026年10月6日、既存のゲームの一部で区分を上げ始めたと発表した。有料のくじ(ルートボックス)がある配信専用のゲームを、PEGI 16 にする。
何が変わったのか
PEGI は2026年6月から、新しく審査に出るゲームを、広げた基準で区分している。3月12日の発表では、ゲーム内での買い物や有料のくじ、ほかの人とのやりとりの機能、続けて遊ばせる仕組みも見るとした。有料のくじがあれば、原則 PEGI 16 だ。場合によっては PEGI 18 にもなる。
10月からは、この基準を既存のゲームにも当てはめ始めた。対象は、配信だけで売られ、今は PEGI 3・7・12 で、有料のくじがあるゲームだ。区分は PEGI 16 になり、「Paid random items」(有料のランダムなアイテム)の表示が付く。PEGI の区分を使うすべてのストアで変え、終わるまでには時間がかかるという。
PEGI は、オンラインのゲームは長く提供と更新が続くので、区分がずれないよう見直したとしている。
どの作品が変わったのか
PEGI の発表は作品名を挙げていない。英国のゲーム報道の Video Games Chronicle(VGC)によると、区分が上がった作品が見つかっている。「EA SPORTS FC」のゲーム、「Pokémon GO」「Pokémon TCG Pocket」などだ。「マリオカート ツアー」「ゼンレスゾーンゼロ」も挙がっている。
10月23日に英国向けの Google Play を見ると、Pokémon GO は「PEGI 16」だった。「ゲーム内購入 (ランダムな商品を含む)」とも書かれている。PEGI のサイトの検索では、同じ日も PEGI 7 のままだった。
かんたんに言うと
PEGI はこれまでも、有料のくじがあることを表示していた。ただ、年齢の区分とは結びつけていなかった。これからは、こうした仕組みそのものが年齢の目安を決める。払っても何が出るか分からない買い物は、16歳からが目安という考え方だ。
日本ではどうなるのか
PEGI の区分は、英国・フランス・スペインなど欧州の35を超える国で使われている。日本で売られる家庭用ゲームなどの区分は、CERO が付ける。CERO の審査は性・暴力・犯罪・言葉などの表現の項目によるもので、有料のくじの有無は項目にない。
日本のガチャには、別の決まりがある。消費者庁は2012年6月の運用基準で、ネットのゲームの有料のくじについて示した。決まった組み合わせのアイテムをそろえると、別のアイテムがもらえる仕組みは「カード合わせ」に当たる。景品表示法の告示が禁じる方法だ。業界団体の CESA(コンピュータエンターテインメント協会)も指針を作っている。有料ガチャの全アイテムと確率を示すのが原則だ。
ただ、日本向けの Google Play でも、10月23日の時点で Pokémon GO は「16 歳以上」だった。Google のヘルプでは、北米や欧州などを除く「その他の国」は IARC(国際年齢評価連合)の区分になる。日本は個別に挙がっていない。いつ、なぜこの表示になったのかは、公式には説明されていない。Google のヘルプによると、保護者による使用制限で決めた上限より高い区分が付いた新しい版は、更新の案内が出ない。
まとめ
PEGI は、有料のくじがある配信専用のゲームを PEGI 16 へ上げている。子どものスマホに年齢の制限をかけた家庭は、遊ぶゲームの区分を一度見ておきたい。
- PEGI「PEGI Updates Age Ratings of Existing Games with Paid Random Items」(2026年10月6日)
- PEGI「PEGI expands age rating criteria with interactive risk categories」(2026年3月12日)
- PEGI「The PEGI organisation」
- PEGI「Search PEGI」(Pokémon GO の検索結果)
- Google Play「Pokémon GO」(英国向けのページ)
- Google Play「Pokémon GO」(日本向けのページ)
- Google Play ヘルプ「Google Play でのアプリとゲームのコンテンツのレーティング」
- Google Play ヘルプ「Google Play で保護者による使用制限を設定する」
- Video Games Chronicle「EA Sports FC and Pokémon Go age ratings bumped to 16 in PEGI loot box crackdown」
- コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)「レーティング制度」
- 消費者庁「「懸賞による景品類の提供に関する事項の制限」の運用基準」
- 消費者庁「懸賞による景品類の提供に関する事項の制限」(告示)
- コンピュータエンターテインメント協会(CESA)「ネットワークゲームにおけるランダム型アイテム提供方式運営ガイドライン」
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。