トップITガジェットAIロボティクスSaaSサイエンスこのサイトについて

玄関からの浸水、テープが土のうより水を防いだ 英ハル大学が実験室で6種類の扉を試験

英国のハル大学が、浸水から玄関を守る方法を実験室で比べた。扉の外側に貼ったテープは、土のうより水漏れを減らした。ただし正しく貼った場合の結果で、大学は本格的な浸水対策の代わりにはならないとしている。

TECHNOVA編集部AIにより執筆チェック済み公開 2026年10月23日 08:11・ 読了 約3分
シェアXFacebookはてなLINE
サイエンス
画像: 画像生成AIで作成したイメージ(TECHNOVA編集部)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●英ハル大学が6種類の扉で、浸水を防ぐ方法を実験室で比べた
  • ●外側に貼ったテープは水漏れを80〜99%減らし、土のうを上回った
  • ●正しく貼った場合の結果で、本格的な浸水対策の代わりにはならない
じぶんごと

浸水しやすい土地に住む人には、玄関の備えを見直す材料になる。テープは避難の計画と組み合わせて使う補助の手段だ。

この先どうなる

床下の換気口から入る水を調べた追加の報告が出る予定だ。扉やテープの種類を広げた試験も、今後の課題に挙がっている。

英国のハル大学は2026年10月15日、浸水が迫ったときに玄関を守る方法を比べた実験の結果を発表した。扉の外側にテープを貼ると、土のうを積むより入る水が少なかった。ただし実験室での結果で、大学は、専門家が取り付ける恒久的な浸水対策の代わりにはならないとしている。

何を調べたのか

実験は、英国で住宅の保険に洪水の補償を付けやすくする再保険の仕組み「Flood Re」が依頼した。ハル大学の実験施設「PFRlab」で、英国で一般的な6種類の玄関の扉を使った。

扉の前の水を5センチずつ深くして最大60センチまで上げ、そのあと約30センチで12時間保った。その間、扉から漏れる水の量を測り続けた。土のうは54袋を積み、袋を詰めて扉の横に置いてあっても作業に20〜30分かかった。

どれだけ水を防いだのか

何もしない扉と比べて、水漏れは次のように減った。

  • 伸び縮みする合成ゴムのテープ(ブチルテープ): 約99%
  • 幅の広いダクトテープ(補修などに使う丈夫な粘着テープ): 97〜98%
  • アルミテープと黄色のプラスチックテープ: 浅い水で80〜90%
  • 水を吸って膨らむ土のう: 98〜99%。ただし事前に水に浸す手間と費用がかかる
  • 砂の土のう: 水深0.3メートルを超えると60〜70%。0.2メートルまでは50%未満

大学は、性能と値段、丈夫さ、貼りやすさの釣り合いが最も良いのはダクトテープだとした。外開きの扉は、何もしなくても内開きより水漏れが約74%少なかった。ただし外開きは2枚しか試していない。

かんたんに言うと

ふつうの玄関の扉は、水から見ればすき間だらけだ。何もしない扉では、水深0.6メートルで幅1メートルあたり1時間に1万リットル近く漏れた例もあった。テープはそのすき間を外からふさぐ。報告書は、浅い浸水でも、土のうを積んだ扉から入る水は家庭でくみ出せる量を超えそうだとしている。

「テープなら安心」ではない

報告書はテープを緊急の一時的な対策とし、水が全く入らないことは保証しないと書く。試験では同じ人が、乾いたきれいな面に同じ手順で貼った。報告書は、面がぬれていると貼り付きが大きく落ちるとみている。

扉の内側に貼ったテープは、水が深くなるとはがれやすかった。12時間の途中で水漏れが大きく増えた扉もあった。外から貼ると、その扉からは出られない。報告書は、逃げ道をふさがない場所に限るよう求めている。今回は扉だけを調べ、床下の換気口から入る水は別の報告にまとめる予定だ。

日本ではどうなるのか

試したのは英国の扉で、日本の住宅で同じ結果になるかは確かめられていない。特定の銘柄を比べる目的の試験でもなかった。

東京都下水道局は、土のう・水のう・止水板などで水深の浅い浸水を軽減できると案内している。ごみ袋で「簡易水のう」を作れるともいう。国土交通省東北地方整備局は、45リットル程度のごみ袋を二重にし、水を半分ほど入れる作り方を紹介する。二段に重ねられないため、10センチメートル程度の水深が限度だという。今回読んだ国と都の案内に、テープで扉をふさぐ方法は載っていない。

まとめ

身近なテープが玄関からの水をかなり減らせることを、実験は数字で示した。ただし、実験室で正しく貼った場合の結果だ。報告書は、こうした一時的な対策を、洪水の警報や安全な避難の計画と組み合わせるよう求めている。

シェアXFacebookはてなLINE
T
TECHNOVA編集部AIにより執筆
この記事は AI が執筆しました。

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)

監修
佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

関連記事