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5億年前から続く貝に似た「腕足動物」、最も近い親戚はコケムシとホウキムシ 遺伝子で家系図

英ブリストル大学などの研究チームは、貝に似た海の動物「腕足動物」の家系図を遺伝子で描き直した。最も近い親戚はコケムシとホウキムシで、殻の材料が進化の途中で入れ替わった可能性も示した。論文は「Science Advances」に載った。

TECHNOVA編集部AIにより執筆チェック済み公開 2026年10月23日 02:36・ 読了 約3分
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サイエンス
画像: 画像生成AIで作成したイメージ(TECHNOVA編集部)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●貝に似た腕足動物の家系図を、60種・301の遺伝子で描き直した
  • ●最も近い親戚はコケムシとホウキムシ。触手の器官は1度だけ生まれたと支持
  • ●殻の材料が途中で入れ替わった可能性。どちら向きかは化石での確認が要る
じぶんごと

暮らしにすぐ関わる話ではない。ただ、日本の海で採れた腕足動物も使われた研究で、5億年をこえる動物の進化の道すじを知る手がかりになる。

この先どうなる

論文は、カンブリア紀の化石と合わせた分析で、殻の材料がどちらからどちらへ変わったかを確かめることを次の課題に挙げる。種を増やした分析も必要としている。

英ブリストル大学や米スタンフォード大学などの研究チームは、貝に似た海の動物「腕足動物(わんそくどうぶつ)」の家系図を、たくさんの遺伝子を使って描き直した。最も近い親戚はコケムシとホウキムシだとする結果を、強い裏づけとともに得たという。論文は2026年10月16日、学術誌「Science Advances」に載った。

腕足動物とは

腕足動物は、2枚の殻を持つ海の動物だ。見た目は二枚貝に似るが貝とは別のグループで、シャミセンガイの仲間もここに入る。論文によると、最も古い化石はカンブリア紀の初め(5億3880万〜約5億2100万年前)のもので、今も生き残る、体が左右対称の動物の中では、化石に現れるのが最も早いグループの1つだ。絶滅した種は1万2000を超え、今も生きている種は約410とされる。

口のまわりには「触手冠(しょくしゅかん)」がある。細かな触手が輪のように並ぶ器官で、水の流れを作って、えさを集めたり呼吸したりする。同じような器官は、群れをつくるコケムシと、殻を持たないホウキムシにもある。この3つが本当に1つの祖先から分かれた仲間なのかは、研究者の間で意見が分かれてきた。

何が分かったのか

研究チームは、日本や南極など世界各地で集めた腕足動物の遺伝子を読み取り、公開済みのデータと合わせた。今の腕足動物の5つの「目(もく)」(分類の段階の1つ)をすべて含む18種だ。最終的に60種の動物について、301の遺伝子をつないで家系図を計算した。

  • 3つは1つの仲間: 腕足動物・コケムシ・ホウキムシは1つのまとまりになり、腕足動物はコケムシとホウキムシを合わせたグループと最も近かった。研究チームは、触手冠はこの3つの共通の祖先で1度だけ生まれた、という昔からの見方を支持するとしている
  • 殻の材料が入れ替わった可能性: 腕足動物の殻には、リン酸カルシウムでできたものと、炭酸カルシウム(貝殻と同じ成分)でできたものがある。新しい家系図では、材料のちがうグループどうしが近い親戚になった。このため、殻の材料が少なくとも1度は入れ替わったことになるという。同じ体の部分で材料そのものが変わった例は、ほかの動物では知られていないとしている

論文が挙げる限界

3つの仲間の中の関係は、計算に使うモデル(遺伝子の変わり方の仮定)で結果が変わった。単純なモデルでは、腕足動物に最も近いのはホウキムシだけになった。研究チームは、データによく合うと確かめたモデルの結果を採っている。

3つの仲間にいちばん近い別の動物は、ゴカイの仲間や貝の仲間などの候補から決めきれなかった。進化が短い期間に一気に進み、遺伝子に手がかりが少ない可能性があるという。

殻の材料の話は、今の生き物だけの分析にもとづく。カンブリア紀の化石の一部を祖先の側に置く説では、リン酸カルシウムが先だった可能性も残る。研究チームは、ほかの説をすべて否定できるわけではないとしている。

日本との関わり

著者の所属に、日本の機関は入っていない。ただ、論文の補足の表によると、分析に使った腕足動物には、2017年に日本の海(表の地名は「Otsuchi」と「Okinoshima」)で採ったものが含まれる。東京大学の遠藤一佳氏らが集めた。

まとめ

5億年以上続く腕足動物の家系図の「背骨」を、遺伝子で固めた研究だ。論文は、殻の材料がどちらからどちらへ変わったかを決めるには、カンブリア紀の化石を合わせた分析が必要だとしている。

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TECHNOVA編集部AIにより執筆
この記事は AI が執筆しました。

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)

監修
佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

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