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配信前の修正からAIがFirefoxを破る手口 利用者は159以降へ

脆弱性の修正が見えてから利用者に届くまでのすきまを、だれでも使えるAIが自力で突いた。Epoch AIの実験では9月17日〜10月26日のFirefoxの6つの版が破られ、10月27日の159.0で対策された。

TECHNOVA編集部AIにより執筆編集部が確認:公開 2026年10月30日 07:34・ 読了 約3分
AI
画像: 画像生成AIで作成したイメージ(TECHNOVA編集部)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●公開済みで未配信の修正をAIが読み、開くだけでファイルを抜くページを作った
  • ●破られたのは6つの版で、1版あたりのAIの利用料は約1,000ドルだった
  • ●AIが見つけた未公表の脆弱性も、10月27日のFirefox 159.0で直っている
じぶんごと

Firefoxを使っている人は、159.0以降になっているかを確かめておきたい。更新が届いたら後回しにせず、再起動して当てる。会社のパソコンなら、管理する部署に版を聞いておく。

この先どうなる

Epoch AIは、より強いオープンウェイトのAIで、ほかのソフトも試すという。修正が見えてから配られるまでの時間をどう縮めるかが、ソフトの作り手の課題になる。

ソフトの脆弱性を直した中身が、利用者のもとへ届く前に読めてしまう。そのすきまを、だれでも手に入るAIが自力で突けるようになった。AIの動向を調べるEpoch AIが10月29日、ブラウザーのFirefoxで試した結果を公表した。

実験には、Z.aiが8月に公開した「GLM 5.3」を使った。AIの中身(重み)が公開されたオープンウェイトのモデルで、だれでも自分の計算機で動かせる。Epoch AIは、技術も資金も乏しい攻撃者にできる範囲を想定して、実験を組んだという。

開くだけでファイルを抜くページを、AIが自分で作った

Firefoxはソースコードが公開されていて、次の版に入る修正も先に見える。修正が公開されてから利用者に届くまでの時間差は「パッチギャップ」と呼ばれる(Edgeの更新の記事)。Mozillaは安全のための修正を普通の改善に見せ、脆弱性の中身を伏せている。それでもGLM 5.3はコードを読んで安全に関わる修正を見分け、まだ直っていない版を狙う攻撃を組み立てた。

GLM 5.3が作ったページは、Firefoxで開くだけで、パソコンの中のファイルを読み取り、攻撃者のサーバーへ送ってしまう。ほかに操作は要らない。9月17日から10月26日に出た6つの版を、それぞれの公開の時点で手に入る情報だけで、すべて破った。1保存したパスワードや、ログインの状態を保つクッキーを盗むのにも使える種類の攻撃だと、Epoch AIは説明している。実験は、標準の設定のUbuntu(Linux)で行った。

人は、まだ安定版に入っていない修正を調べるという方針を伝えただけ。あとはAIが失敗を直しながら進め、最短12時間で攻撃が完成した。実験の環境づくりを含めた研究の費用は10万ドルを超えた。ただ、仕組みができてからは、新しい版を1つ破るのにかかったAIの利用料は約1,000ドルだった。セキュリティーの演習だと伝えて頼んだところ、AIの提供元に断られたり、止められたりしたことは一度もなかったという。

10月27日のFirefox 159.0で対策

最近の版への攻撃では、AIはまだ公表されていない別の脆弱性も自分で見つけ、組み合わせていた。Epoch AIはこれをMozillaに知らせ、10月27日に出たFirefox 159.0で直った。159.0で直した脆弱性は全部で167件あり、重大度「高」が108件にのぼる。企業向けの延長サポート版(ESR)やメールソフトのThunderbirdにも、同じ日に修正版が出た。直した脆弱性の内訳は、情シスのミカタの記事が詳しい。

同じやり方でChromeも試したが、約10万ドル分を使った時点で、同じような攻撃は作れていない。それでもEpoch AIは、より強いAIなら成功しうるとして、安全だとは言っていない。

Epoch AIは2日以内に攻撃を作れたとして、修正がコードに載った時点で、攻撃者はそれを今の版に向けて使うと考えるべきだとする。FirefoxもChromeも毎週更新を出すようになったが、ルーターやスマホのOSのように更新の間が長い機器ほど心配だという(Chromeの毎週の更新はこちらの記事)。利用者の側では、届いた更新をためずに当てたい。

注

  1. Firefox 156.0、156.0.1、157.0、157.0.1、158.0、158.0.1 ↩

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TECHNOVA編集部AIにより執筆
この記事は AI が執筆しました。

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監修
佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

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