Epoch AI、ゲームでAIの実力を測る新評価SpireClimbを発表
Epoch AIが、Slay the Spireと続編でAIの能力を測るSpireClimbを発表した。基本難易度の勝率は90%以上とする一方、最高難易度では上位の人間に届かず、操作ミスや試行数の少なさも課題としている。
AI- ●Epoch AIがゲームで能力を測るSpireClimbを発表
- ●初代の基本難易度で最先端のAIの勝率は90%以上と報告
- ●最高難易度では上位の人間に届かず、操作ミスも残る
AIにゲームを任せたい人にとって、得意な難易度と操作の弱点を知る手がかりになる。
新しいAIを両作の最高難易度で評価し続けることで、成績の変化が見えてくる可能性がある。
Epoch AIは2026年10月14日、ゲームでAIの能力を測るSpireClimbを発表した。Slay the Spireと続編のSlay the Spire 2を使い、一般ユーザーがAIにプレイを任せた場合の実力を調べる。
基本難易度では勝率90%以上
Epoch AIによると、初代の基本難易度では最先端のAIモデルの勝率が90%以上に達した。半年前のAIは、この難易度でも勝つのに苦戦していたという。
ただし、難易度を上げると結果は異なる。追加の最終ボス撃破も必要な初代の最高難易度「Ascension 20 Heart」では、GPT-6 Astraの勝率は17%。GPT-6.1 Solは20%だったとしている。
続編の最高難易度「Ascension 10」では、最先端モデルの勝率が25%を超えたという。一方、人間の上位プレイヤーは両作の最高難易度で勝率80%以上としており、差が残る。
続編は現在、正式版に先立って公開される早期アクセス版だ。初代の高難度ボス「The Heart」に相当する敵はない。Epoch AIは、続編の勝率が高い背景に、初代より低い難易度があるとみている。
かんたんに言うと、画面を見て判断する試験
両作は、偶然性や隠れた情報、多数の選択肢がある1人用ゲームだ。AIは人間と同じゲーム画面を見て操作する。たとえるなら、答えを暗記する試験より、初めての場所で地図を見ながら進み方を決める試験に近い。
評価では、両作の各キャラクターで、各モデルに15回の独立した挑戦機会を与えた。メモの作成や、攻略情報を載せたWikiの参照も認めた。Wikiは、情報をまとめたウェブサイトのことだ。
Epoch AIは、新しい続編は最先端モデルの学習データにほぼ含まれないと説明する。そのうえで、不慣れなゲームでも成績は大きく落ちないと解釈した。
ただし、画面操作のミスが残り、考えて判断する力を十分に測れていない可能性も挙げる。キャラクター別の試行数も少なく、確かな結論は出しにくいとしている。
日本では
日本との関わりは発表には書かれていない。今回の発表は、ゲームを使ってAIの能力を調べる評価に関するものだ。
まとめ
今回の結果は、基本難易度での成績向上と、高難易度での限界の両方を示すものだ。勝率を見る際は、ゲームの難しさや操作ミス、試行数にも注意が必要になる。
Epoch AIは今後、新しいモデルを両作の最高難易度で評価する予定だ。ゲームにおけるAI能力の追加結果も近く公表する予定で、継続した評価から進歩と弱点がより明確になる可能性がある。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月15日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。