ハッブルとウェッブが「猫の頭の星雲」を撮影 光る目は若い星か
背中を向けて座り、右を振り向く猫のような星雲を、NASAとESAが2つの宇宙望遠鏡で撮った。見える光と2種類の赤外線で撮り分けると、ちりの柱の表面や、その奥の遠い銀河まで見えてくる。
サイエンス- ●地球から約7,500光年、カリーナ星雲の一角にある通称「猫の頭の星雲」
- ●赤く光る猫の目は、ちりに半分うもれた若い星の可能性がある
- ●ウェッブの近赤外線では、天の川銀河の向こうの銀河までかすかに写った
ESAのサイトでは、ハッブルとウェッブの画像を重ね、つまみを動かして見比べられる。同じ場所でも、光の種類しだいで写るものがまるで違う。
猫の形は一時的なもので、星が生まれ育つにつれて、いずれ散っていく。2つの望遠鏡の画像を合わせることで、つかみにくい星の誕生の過程を調べる手がかりになるという。
背中を向けて座った猫が、右を振り向いている。その目は赤く光っている。NASAとESAは10月29日、ハッブル宇宙望遠鏡とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で撮った、そんな形の星雲の画像を公開した。ハロウィーンに合わせた公開だ。
場所は、地球から約7,500光年離れた「カリーナ星雲」の中。星がさかんに生まれている、大きなガスとちりの雲だ。2つの望遠鏡が撮ったのはその中のごく一部の区域で、見た目から「猫の頭の星雲」という呼び名が付いた。
この形を作ったのは、カリーナ星雲にある重い星が出す強い紫外線と風だとみられる。長い時間をかけて周りのガスやちりがはぎ取られていく中で、密度の高い部分だけが、今のところ残っている。
同じ猫を、3種類の光で撮り分けた
ハッブルが目に見える光で撮った画像では、猫は不透明な濃い茶色のちりの柱に見える。赤く光る目は、まだちりに半分うもれた若い星かもしれない。体の右の縁には、ぼんやりした黄色の筋が沿う。近くの重い星から紫外線を浴びて光るガスで、ガスが蒸発して散っていく「光蒸発」が起きている可能性がある。背景は上が青や水色、下へ行くほど黄、橙、赤に変わる。酸素や水素、硫黄が出す光と、ちりに散らされた星の光が混ざった色だ。
ウェッブが近赤外線で撮った画像では、柱の形は同じだが、ちりが透けて、表面の入り組んだ凹凸が見えてくる。見える光で明るく光っていたガスは目立たなくなり、代わりに青や黄に写る星がびっしり並ぶ。猫の目は、ここでもくっきり分かる。天の川銀河の向こうにある、遠くの銀河もかすかに写った。
では、さらに波長の長い中間赤外線ではどうか。温かいちりと、星の光を受けた炭素を含む分子が出す光が、星雲の細かな形をなぞる。猫の左にある小さな粒やすじは、この画像でいちばんはっきり見える。
つまり、1枚だけでは分からないことを、光を替えた3枚が補い合っている。見える光は光るガスの様子を、赤外線はちりの向こう側と、ちりそのものの姿を見せる。
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代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。