WindowsのEdge誘導に「10の手口」 Chromeなどブラウザーの団体が報告書
Google ChromeやOperaなどが加わる団体が、WindowsでEdgeへ誘う10の手口を報告書にまとめた。既定のブラウザーを変えても、PDFなどはEdgeで開くという。利害のある団体の主張で、日本の画面については書かれていない。
IT- ●ChromeやOperaの団体が、Edgeへ誘う10の手口を報告
- ●既定を変えてもPDFはEdgeで開く、と指摘
- ●欧州は規則で一部が改善。Microsoftの見解は見つからず
ChromeなどEdge以外を使っていて、ときどきEdgeが開いて戸惑う人は、設定の「既定のアプリ」で開く先を見直せる。
団体は世界規模での対応を求めている。欧州で改めた動きを、Microsoftがほかの地域にも広げるかが焦点になりそうだ。
既定のブラウザーをChromeに変えたのに、なぜPDFはEdgeで開くのか。Windowsのパソコンで、そう首をかしげた人もいるだろう。
ブラウザーの会社などでつくるBrowser Choice Alliance(BCA)は10月、こうした動きを「ダークパターン」と呼ぶ報告書を公開した。画面の見せ方で、利用者が選ぼうとしたものから遠ざける作りのことだ。報告書は、MicrosoftがEdgeへ誘う手口を10個挙げている。
もっとも、これは競争相手の側の主張だ。BCAには、Google Chrome、Opera、Vivaldi、Wavebox、Midoriと、Waterfoxを手がけるBrowserWorksが加わる。書き手のBehavioural Insights Team(BIT)は行動科学の立場から分析した一方、資料はすべてBCAから受け取ったと断っている。この報告書へのMicrosoftの見解は見つからなかった。
入れるときも、入れたあとも
報告書によると、ほかのブラウザーを入れようとしてBingで探すと、画面の上にEdgeを勧める大きなバナーが出る。探していたブラウザーのダウンロードは、その下にしか見えない。
入れたあとの指摘は、もっと身近かもしれない。設定の「既定に設定」ボタンで新しいブラウザーを既定にしても、httpとhttpsのリンクしか切り替わらず、PDFなどはEdgeのまま残るという。Microsoftが2025年6月に出した説明では、このボタンで切り替わるのはhttpとhttpsに.htmと.htmlを加えた4種類で、PDFは入っていない。
Windowsの検索やウィジェット、ロック画面の天気やニュースのリンクも、既定に関係なくEdgeで開くとした。Windows 11の更新後に出る画面では、Edgeを既定に戻す「Use recommended browser settings」のボタンが、断る「Don’t update your settings」より目立つという。OutlookとTeamsのリンクや、サインイン時にほかのブラウザーのタブをEdgeで開き直す動きも挙がった。
欧州では、すでに変わった
EUにはDMA(Digital Markets Act)がある。デジタル市場での公正な競争を目指す規則で、Windowsも対象だ。Microsoftは2025年、欧州経済領域(EEA)に限り、検索やウィジェットのリンクを既定のブラウザーで開くように改めた。同じWindowsでも、地域によって動きが違う。
日本の画面でも同じかは、報告書に書かれていない。ただ、Microsoftの説明では、この改善はEEAが対象だ。団体に入っていないMozillaも同じような指摘を続けており、報告書はその調査も引いている。
気になる人は、自分のパソコンで確かめられる。Microsoftの日本語のサポートページによると、設定アプリの「アプリ」から「既定のアプリ」を開いてブラウザーを選ぶと、開けるファイルやリンクの種類が並ぶ。Edgeのままの種類を選び、好みのアプリに変えればよい。何をどれで開くかを一つずつ決め直す手間こそ、報告書が問題にしている点だ。
編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。