Mozilla、MicrosoftのEdge誘導を再批判 選択の尊重を要求
MozillaがMicrosoftのEdge誘導策を改めて批判した。自分で選んだ閲覧アプリが、検索やPC復元時に尊重されないと指摘。欧州経済領域で導入された改善を、全世界に広げるよう求めている。
- ●MozillaがMicrosoftのEdge誘導を再批判
- ●欧州経済領域と他地域の設計の差を指摘
- ●MozillaはPC復元時のEdgeへの変更も問題視
Windowsで閲覧アプリを自分で選んでいる人に関わる指摘だが、日本での状況は資料に書かれていない。
Mozillaは全地域で改善されるまで、Microsoftの対応と利用者への影響を指摘し続ける方針だ。
Mozillaは2026年10月7日付の発表で、MicrosoftのEdge誘導策を改めて批判した。ブラウザー(ウェブサイトを見るアプリ)の選択を尊重する設計を、全世界に広げるよう求めている。
自分で選んだアプリが使われないと指摘
Mozillaが問題視するのは、利用者の選択と実際の動作のずれだ。既定ブラウザーとは、リンクを開く際などに標準で使うアプリを指す。
Mozillaによると、EEA(欧州経済領域)の外では、Windows検索のリンクが既定ブラウザーではなくEdgeで開く。ウィジェット(情報を表示する小さな画面)のリンクも同様だという。
また、EEA外のWindows 10では、設定案内の文言で既定ブラウザーの変更を促すとしている。
移行時の扱いにも指摘がある。Windows Backupは、Windows 11への移行を案内するツールだ。Mozillaによると、PC復元時に通知なくEdgeを既定にしようとする。利用者が選んだブラウザーも適切に引き継がないという。
かんたんに言うと、選んだ「入口」の問題
ブラウザーの設定は、ウェブに入るための入口を決めることに似ている。いつも使う入口を選んでも、別の入口へ案内される場面が残る。Mozillaの指摘は、こうした選択と案内の食い違いだ。
地域による設計の違いも争点になっている。Mozillaによると、EEAではDMA(デジタル市場法)によって、ブラウザー選択を尊重する設計が導入された。一方、米国、インド、英国などでは同じ改善が提供されていないという。
ただし、MozillaはEEAにも問題が残るとしている。Edgeはタスクバー(アプリを起動するための帯)にあらかじめ固定されているという。改善済みの地域でも、選択を妨げる設計の廃止を求めている。
日本ではどうなるのか
日本での提供は発表されていない。今回の資料には、日本向けの改善や、日本での動作状況について記載がない。
米国、インド、英国への指摘を、そのまま日本の状況として扱うことはできない。日本で同じ挙動が確認されたかどうかも、資料からは分からない。
まとめ
Mozillaは100日前に、報告書「Over The Edge 2.0」を公開した。報告書をMicrosoftに共有し、指摘した問題について協議したという。今回の発表は、その後も問題が残っているというMozilla側の主張だ。
Mozillaは調査結果を規制当局や政策担当者にも伝えている。全地域で改善されるまで、対応と利用者への影響を指摘し続ける方針だ。焦点は、自分で選んだブラウザーが、検索や移行の場面でも尊重されるかにある。