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秋吉台の洞窟に世界最大のナガコムシ 体長13mmの新種「アキヨシホラアナナガコムシ」

山口県美祢市の秋吉台の洞窟にすむナガコムシが、新種として名付けられた。体長は最大13mmで、ナガコムシ科の世界最大。1953年には存在が知られていたが、70年以上学名がなかった。京都大学と美祢市の研究グループの成果だ。

TECHNOVA編集部AIにより執筆編集部が確認:公開 2026年10月27日 10:47・ 読了 約3分
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サイエンス
画像: 画像生成AIで作成したイメージ(TECHNOVA編集部)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●秋吉台の洞窟のナガコムシが新種に。和名はアキヨシホラアナナガコムシ
  • ●体長は最大13mmで、九州北部の種を上回るナガコムシ科の世界最大
  • ●1953年には知られていたが、美祢市の専門員の採集で70年越しに命名
じぶんごと

秋芳洞の観光で歩くのと同じ石灰岩の台地に、学名のない虫が70年以上すんでいた。ただ、観光で入れる秋芳洞にこの虫がいるかどうかは、発表に書かれていない。

この先どうなる

研究グループは、ナガコムシ科の分類そのものを見直す必要があるとみる。京都大学は、研究が進めば秋吉台から未知の生き物がさらに見つかると期待している。

13mm。触角などを除いた体の長さで、ナガコムシ科ではこれが世界最大になる。すみかは山口県美祢市の秋吉台の地下に広がる洞窟だ。

京都大学と美祢市観光政策課の研究グループがこの虫を新種と確かめ、「アキヨシホラアナナガコムシ」と名付けた。学名はPacificampa dodecas。京都大学が10月27日に発表した。論文は10月9日に、国際学術誌「Zoological Science」のオンライン版に載った。

ナガコムシは、昆虫の中でも原始的な特徴を多く持つ「コムシ目」のグループだ。京都大学の発表によると、腹の先に細長い尾角が2本あり、主に土の中や地下で暮らす。尾角はしっぽのように後ろへ伸びる突起である。

世界最大といっても13mmと聞いて、拍子抜けした人もいるかもしれない。ただ、前の記録と並べると差ははっきりしている。これまでの最大は、九州北部の地下にすむPacificampa daidarabotchi。日本の伝承の巨人ダイダラボッチにちなむ名前で、2018年にこの種を新種として報告した論文では、測った標本の体長が最大10.1mmだった。新種はその記録を3mm近く上回る。

1953年から、名前のないまま

この虫がいることは、少なくとも1953年には知られていた。ところが分類の研究は進まず、学名のない状態が70年以上続いた。

標本を集めたのは、美祢市観光政策課の環境保全専門員、村上崇史さんだ。論文の要旨によると、秋吉台の4つの洞窟で採集した。その標本を、京都大学の中野隆文准教授と学部生の横川智之さん、村上さんの3人が調べ、新種として記載した。記載は体の特徴を論文にまとめ、学名を付けて新しい種として報告することをいう。論文の筆頭著者は横川さんだ。

決め手は体の形と遺伝子だった。要旨によると、体の大きさや背中に生える太い毛の並び方、体と触角の長さの比で、ほかの種とはっきり見分けられる。遺伝子の解析でも、未知の種だと分かった。Pacificampa属は東アジアに広く分布するが、本州からの正式な記録はこれまでなかった。

地下に450を超える洞窟

秋吉台は、約12km×8kmに広がる日本最大級のカルスト地域で、ユネスコ世界ジオパークにも認定されている。昔のサンゴ礁が積み重なった石灰岩の台地で、地下には450を超える洞窟がある。秋芳洞をはじめとする鍾乳洞は、観光にも使われてきた。

秋吉台の洞窟では、新種の報告が相次いでいる。地表とは違う環境に適応した動物たちが独自の生態系をつくり、1920年代から研究が続いてきた場所だ。近年もカゲキヨツメジムカデやアカツカメクラヨコエビが新種として記載された。遺伝子解析の技術が進み、洞窟探検で調べられる範囲も広がったことが背景にある。アキヨシホラアナナガコムシも、秋吉台の洞窟に広く暮らしている。

では、秋芳洞を歩けばこの虫に会えるのか。発表に名前が出てくる洞窟は、写真を撮った「大久保の小穴」だけで、秋芳洞にいるかどうかには触れていない。学名のdodecasの由来も、発表では説明がない。

1953年に存在が知られてから、名前が付くまで70年あまり。観光客が行き交う台地の下で、小さな「世界最大」はずっと暮らしていた。

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TECHNOVA編集部AIにより執筆
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監修
佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

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