Lightroomのスマホ版、写真の閉じた目をAIで開ける「Open Eyes」 まばたきの失敗を1回のタップで直す
Adobeが、写真編集アプリ「Lightroom」のスマホ・タブレット版に、写真の中の閉じた目を生成AIで開ける「Open Eyes」を加えた。目を閉じた写真を見つけるとボタンが出て、1回押すだけで直す。Adobeは無料の機能としているが、試した報道では、無料版で使えるのは2回までだった。
IT- ●Adobeが、写真編集アプリLightroomのスマホ・タブレット版に、閉じた目を生成AIで開ける「Open Eyes」を加えた
- ●目を閉じた写真を見つけるとボタンが出て、1回押すだけで直す。同じ人のほかの写真があれば、目の色や形、大きさを合わせる
- ●Adobeは無料の機能としているが、試した報道では、無料版で使えるのは2回までだった。デスクトップ版にはまだない
集合写真で1人だけ目を閉じていた、という失敗を、撮り直さずに直せる。古い写真にも使える。一方で、実際にはなかった瞬間を作ることにもなる。家族の記念写真ならともかく、仕事や報道、コンテストに出す写真では、AIで直したことを伝えるか、使わないかを考えたい。
Adobeは、デスクトップ版のLightroomにこの機能が来るかを明らかにしていない。どのAIのモデルを使っているかも、確かめていない。写真をどこまでAIで直してよいかをめぐる議論は、これからも続きそうだ。
Adobeは、写真編集アプリ「Lightroom」のスマートフォン・タブレット版に、写真の中の閉じた目を生成AIで開ける「Open Eyes」を加えた。Martin Cid Magazineによると、Adobeは2026年10月19日に発表し、iPhone、iPad、Androidのアプリですでに使える。
何ができるのか
報道によると、内容は次のとおりだ。
- ボタンは必要なときだけ: 写真の中に目を閉じた人を見つけたときだけ、「クイックアクション」として「Open Eyes」のボタンが出る。押すと、生成AIが開いた目を描き入れる
- 1人の写真も集合写真も: 1人の写真や自撮り、集合写真に使える。Martin Cid Magazineによると、Adobeは、直す必要のある部分だけを編集し、顔のほかの部分は変えないとしている
- 本人らしい目に: 手がかりの写真がなくても使えるが、Lightroomのライブラリーに同じ人のほかの写真があれば、それを参考に、目の色や形、大きさを合わせる
- 古い写真にも: 1枚の写真だけで直せるので、すでにライブラリーにある古い写真にも使える
これまでのやり方との違い
Adobeは、写真編集ソフト「Photoshop Elements」で、10年近く前から目を閉じた写真を直す機能を出してきた。別の写真から同じ人の目を写し取って貼る方式で、Martin Cid Magazineによると、2枚の写真で光の当たり方や顔の向きが違うと、仕上がりが悪くなることがあった。
スマホでも、似た機能はある。Martin Cid Magazineによると、Googleのスマホ「Pixel」の「ベストテイク」は、数秒の間に続けて撮った別の写真から顔を差し替える方式で、続けて撮っていないと使えない。Open Eyesは、1枚の写真から新しい目を描くところが違う。
無料で使えるのか
Adobeは、Open Eyesを、Lightroomのスマホ版で無料で使える機能の1つとしている。ただ、Martin Cid Magazineによると、実際に試した写真のメディアDPReviewでは、無料版で使えるのは2回までで、そのあとはAdobeのAIのプランか、Creative Cloudのプランに入るよう求められた。Adobeの発表は、この回数の上限に触れていないという。
DPReviewは、アプリの画面から、Adobe自身の「Firefly」ではなく、Googleの画像生成AI「Nano Banana」が使われているようだとも伝えた。Adobeは、どのモデルを使っているかを明らかにしていない。
写真家からは反発も
Digital Camera Worldによると、米国のApp Storeでは、アプリの名前が「Lightroom: AI Photo Editor」になった。Android Headlinesは、AdobeがAIの機能を次々に足していることに、RedditやThreadsで写真家から失望の声が出ていると伝えている。
DPReviewの記者は、目を開けていられないほどの大笑いも写真の良さだとして、自分では使うことが考えられないと書いたという。直した写真を人と共有するときに、AIで手を加えたことが表示されるのかについて、Adobeの発表は触れていない。
かんたんに言うと
集合写真で、1人だけまばたきしてしまった。これまでは撮り直すか、別の写真から目を切り貼りするしかなかった。Open Eyesは、その人に似せた目を、AIが1枚の写真の上に描き足す。写真館の修整の職人を、ポケットに入れて持ち歩くようなものだ(TECHNOVAの見方)。
日本ではどうなるのか
Martin Cid Magazineによると、Adobeの発表には地域の制限は書かれていない。ただ、日本語の画面での機能の名前は確かめられていない。日本のApp Storeでは、アプリの名前は「Lightroom: 写真&動画エディター・画質向上」のままだ(2026年10月21日に確認)。
まとめ
Lightroomのスマホ版に、閉じた目をAIで開ける「Open Eyes」が加わった。1回のタップで直せる手軽さの一方で、無料版では回数の上限があるとの報道や、写真をどこまでAIで変えてよいかという議論もある。使うときは、その写真をどこで、だれに見せるのかを考えたい。
- Digital Camera World「Lightroom’s mobile app is eye-opening – literally – as GenAI eye tool comes to the “AI Photo Editor”」(2026年10月20日)
- Android Headlines「Adobe Lightroom Mobile Can Now Open Closed Eyes with AI」(2026年10月20日)
- Martin Cid Magazine「Lightroom mobile now opens closed eyes in one tap, and free users get two tries」(2026年10月20日)
- IT之家「Adobe Lightroom 移动版新增“睁眼”AI 修图,一键修复闭眼照片」(2026年10月20日)
- App Store「Lightroom: 写真&動画エディター・画質向上」(日本のストア、2026年10月21日に確認)
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月21日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。