「オブリビオン リマスター」の重さ、ファンがAIのClaudeで改善 町で4割ほど速く、直したのはAIと公開
ゲーム「The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered」の動作の重さを、ファンがAIのClaude Codeを使って改善するプログラムを、無料で公開した。見た目は変えずに、町の中で1秒あたりのコマ数が4割ほど増え、移動中の引っかかりも減ったとしている。調べたのは1台のパソコンだけで、まだ試験版だ。
AI- ●ゲーム「オブリビオン リマスター」の動作の重さを、ファンがAIのClaude Codeを使って改善するプログラムを無料で公開した
- ●見た目は変えずに、町の中で1秒あたりのコマ数が4割ほど増え、移動中の引っかかりも減ったとしている。試したのは1台のパソコンだけで、まだ試験版
- ●解析から修正、測り方の文書まで、AIのClaudeが作った。人は目標と決まりを決め、判断し、試して確かめた
パソコン版のオブリビオン リマスターを持っていて、町の中や移動中の重さに困っている人には試す価値がありそうだ。ただ、ゲームの会社が認めたものではない非公式の改造(MOD)で、試験版だ。ウイルス対策のソフトが警告を出すこともあるとしている。入れる前に説明をよく読み、自己責任で試したい。
ゲームの会社の修正を待たずに、遊ぶ人がAIで動作の重さを直す例が出てきた。一方で、AIが書いたプログラムは、作った本人も中身を理解しきれていないことがあり、品質や安全をどう確かめるかが課題になる。
人気ゲーム「The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered(オブリビオン リマスター)」の動作の重さを、ファンがAIを使って改善した。LTSharpe氏が、AnthropicのAI「Claude」をプログラミングの道具「Claude Code」で動かして作った改善のプログラムを、ソフトの公開サイトGitHubで無料で公開した。Notebookcheckが2026年10月20日に伝えた。
何が良くなったのか
Notebookcheckによると、オブリビオン リマスターは昨年に発売されたが、動作の重さが主な理由で、Steamでの評価は賛否が分かれている。LTSharpe氏も、自分のパソコン(AMDのRyzen 7 5800XとRadeon RX 9070 XT)で重さに悩んでいたという。
公開されたページによると、改善のプログラムは、町や人混みでコマ数を上げ、移動中の引っかかりを減らし、扉から外に出たときの長い止まりをなくし、メニューを速く開けるようにする。見た目や遊び方は変えず、画質の設定も下げないという。
| 試したパソコンでの結果 | 元のゲーム | 改善後 |
|---|---|---|
| 帝都の上を飛ぶ場面(4K、フレーム生成あり) | 72fps | 102fps(41%増) |
| シェイディンハルの町中(4K、フレーム生成あり) | 64fps | 91fps(43%増) |
| 扉から外に出たときのいちばん長い止まり(4K) | 187ミリ秒 | 95ミリ秒 |
| 設定のメニューを開くときの止まり(4K) | 0.74秒 | 0.43秒 |
fpsは、1秒あたりに描くコマ数で、多いほど動きがなめらかになる。効果がいちばん大きいのは、CPUが足を引っ張っている場面だという。グラフィックボードが限界の場面では、コマ数はほとんど変わらないとしている。
直したのはAI
ページには「Claudeが作った」とはっきり書かれている。どこが遅いかを測ること、ゲームの中身を解析すること、修正、性能を測る仕組み、説明の文書まで、Claude Codeで動くClaudeが行った。LTSharpe氏は、目標と「見た目は絶対に変えない」という決まりを決め、すべての判断をし、できあがったものを実際に遊んで確かめたという。
修正は、ゲームのファイルを書き換えず、ゲームが動いている間にメモリーの上で行う。ネットにはつながず、自分の記録のファイル以外は書き込まない。改善のプログラムの中身は、すべて公開されている。
気をつけたい点
- 試験版: 試したのは1台のパソコンだけだ。NVIDIAやIntelの部品のパソコンや、Xbox Game Pass版での報告を求めている
- 非公式: ゲームを作ったBethesda Softworksなどとは関係がなく、認められたものでもない
- ウイルス対策の警告: ゲームに読み込ませる「version.dll」というファイルを使う方法は、MODでも悪意のあるソフトでも使われるため、ウイルス対策のソフトが反射的に警告することがあるという。公開の版ごとに、検査の結果へのリンクを載せている
かんたんに言うと
車のエンジンが調子悪いのに、メーカーの修理がなかなか来ない。そこで持ち主が、腕のいい整備士のロボットに頼んで、エンジンの調整を自分で済ませてしまった、という話だ。見た目は同じでも、走りは軽くなった。ただし、メーカーの保証の外での整備になる(TECHNOVAの見方)。
AIでソフトの中身を解き明かし、作り直す動きは、ほかにも広がっている(関連記事: AIにテレビの広告を消させる人が急増)。
日本ではどうなるのか
改善のプログラムはGitHubとMODの配布サイトNexus Modsで公開されていて、日本からも手に入る。日本語の環境で動くかについての説明は特にない。非公式のMODなので、試すなら説明をよく読み、元に戻す方法(ファイルを消すだけでよいとしている)を確かめてからにしたい。
まとめ
オブリビオン リマスターの重さを、ファンがAIのClaudeで改善し、町の中でコマ数が4割ほど増えたとするプログラムを公開した。解析から修正までAIが行い、人は目標と判断を担った。ゲームの会社の修正を待たずに遊ぶ人がAIで直す時代が来ている一方、非公式の試験版であることには注意したい。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月21日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。