ChatGPT、会話を暗証番号でロックできる「Locked Chats」 のぞき見を防ぐ、無料プランも対象
OpenAIが、ChatGPTの会話を4けたの暗証番号(PIN)などでロックできる「Locked Chats」を、順に提供し始めた。ロックした会話は、ふだんの履歴や検索に出なくなる。無料プランも対象。ただし暗号化ではなく、PINを作り直すとロックした会話はすべて消える。
AI- ●OpenAIが、ChatGPTの会話を4けたの暗証番号(PIN)などでロックできる「Locked Chats」を、順に提供し始めた
- ●ロックした会話は、ふだんの履歴やピン留め、検索に出なくなる。スマホでは顔認証や指紋でも開ける
- ●暗号化ではなく、PINを作り直すとロックした会話はすべて消える。無料プランのほか、Go、Plus、Proなどが対象
スマホを家族や友だちに渡すことがある人や、電車やカフェで画面をのぞかれるのが気になる人に役立つ。健康やお金、人間関係の相談など、人に見られたくない会話をしまっておける。ただしPINを忘れて作り直すと、ロックした会話と、そこに上げたファイルはすべて消え、元に戻せない。大事な内容は、ロックする前に別に控えておきたい。
OpenAIは数日かけて順に届けるとしており、すぐに出てこない人もいる。日本で使えるかについて、地域の制限は報じられていない。
OpenAIは、ChatGPTの会話を4けたの暗証番号(PIN)などでロックできる「Locked Chats(ロックしたチャット)」を、順に提供し始めた。EngadgetやAndroid Headlinesが2026年10月20日に伝えた。OpenAIは、使い方を説明するヘルプのページを新しく公開している。
何ができるのか
報道によると、内容は次のとおりだ。
- 会話を隠せる: 過去の会話を選んでロックすると、ふだんの会話の履歴や、ピン留めした会話、会話の検索に出なくなる。ロックした会話は、サイドバーの「Locked chats」というまとまりに入る
- 開くには本人の確認: パソコンのブラウザやアプリでは、自分で決めた4けたのPINを入れて開く。iPhoneやAndroidのスマホでは、Face IDやTouch ID、指紋の認証でも開ける
- 記憶も分ける: Android Headlinesによると、ロックした会話で話した新しい個人的な内容は、ふだんの会話の記憶には持ち込まれない。一方、ロックする前に保存された記憶は、ふだんのプロフィールに残る
- 音声でも使える: Engadgetによると、AndroidとiOSでは、ロックした会話で音声モードも使える
Engadgetによると、OpenAIはこの機能を、人前にいるときや、だれかにスマホを渡したときに、会話を見られないようにするためのものと考えている。
できないこと・気をつけること
OpenAIはヘルプのページで、限界もはっきり書いているという。
- 暗号化ではない: ロックは、会話を端から端まで暗号化するものではない。職場や法律の手続きで求められたときに、OpenAIが会話を出さずに済ませるためのものでもない
- 設定は変わらない: ロックしても、会話をAIの学習に使うかどうかの設定や、OpenAIが会話を残しておく期間は、自動では変わらない
- PINを作り直すと消える: PINを作り直すと、ロックした会話と、そこに上げたファイルはすべて消える。OpenAIは「元に戻せない」としている
- ロックできない会話: 一時的なチャット、アーカイブした会話、グループのチャットはロックできない。Engadgetによると、Codexの会話もロックできない
だれが使えるのか
Engadgetによると、無料のアカウントと、Go、Plus、Proの各プランが対象だ。Android Headlinesは、Business、Enterprise、Education向けのプランにも順に届くとし、医療機関向けのプランでは使えないと伝えている。OpenAIは、数日かけて順に届けるとしており、すぐに出てこない人もいる。
かんたんに言うと
ふつうのノートの中から、見られたくないページだけを抜き出して、鍵のかかる引き出しにしまうようなものだ。ただ、引き出しの鍵は、家の金庫ほど丈夫ではない。鍵をなくして作り直すと、引き出しの中身ごと捨てることになる(TECHNOVAの見方)。
日本ではどうなるのか
日本で使えるかについて、報道では地域の制限は伝えられていない。日本語の画面で、機能がどんな名前で出るかは確かめられていない。
まとめ
ChatGPTに、会話をPINや顔認証、指紋でロックできる「Locked Chats」が加わった。人に画面を見られたときに会話を隠すためのしくみで、無料プランでも使える。ただし暗号化ではなく、PINを作り直すとロックした会話は消える。ロックする前に、どの会話を、何のために隠すのかを考えて使いたい。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月21日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。