宇樹科技、人型ロボット「H2-X」の動画を公開、車を持ち上げる場面は「参考用」
中国のUnitree Robotics(宇樹科技)は10月21日、人型ロボット「H2-X」の紹介動画を公開した。人を守る役目をうたう。車を持ち上げる場面には「参考用」の字幕があり、大きさや価格、発売時期は示されていない。
ロボティクス- ●Unitreeが人型ロボット「H2-X」の紹介動画を公開
- ●車を持ち上げる場面には「小道具を使った実写・参考用」の字幕
- ●大きさ・重さ・価格・発売時期・日本での提供は未発表
話題の動画を見た人や、警備や見守りにロボットを考える人に。映像の見せ場が、そのまま製品の力を示すとは限らない。
同社が大きさや価格、発売時期を公表するかが次の注目点だ。日本で売られるかどうかも、まだ分からない。
中国のUnitree Robotics(宇樹科技)は2026年10月21日、人型ロボット「H2-X」の紹介動画を公開した。公式のYouTubeチャンネルに載せたもので、題は「Unitree Introducing: H2-X Kung Fu Legend Guardian」だ。けりや跳躍などの動きを見せ、人を守る役目をうたう。
何が発表されたのか
動画は約1分。説明文には「あなたに仕え、守るための力強い性能」とあり、最大で約8時間使えるとしている。ただ、動画の字幕では、この約8時間を「立った状態で」の時間と書いている。歩き回り続けた場合の時間は示されていない。
映像には、次のような場面が並ぶ。
- 字幕で「高さ4m」とされた台の上から、地面に降りる
- 車のドアをけって、へこませる
- 刃物のようなものを持った覆面の人物と、女性の間に立つ(字幕は「警備のデモ」)
- 車の前側を持ち上げ、車の下にいる人を別の人が引き出す
車を持ち上げる場面は何を示すのか
話題になったのは、車を持ち上げる場面だ。この場面には「Real Footage of Props for Reference Only」という字幕が付く。小道具を使った実写で、参考用という意味だ。夜の道で車の前に飛び込む場面にも、同じ字幕がある。
何が小道具なのか、ロボットがどれだけの重さを支えたのかは、説明されていない。持ち上げられる重さの数字もない。動画からは、車1台分の重さを持ち上げられるかどうかは分からない。
動画の最後には注意書きが並ぶ。「Extreme testing. No imitation!」(極限のテストなので、まねをしないで)と書く。機能はモデルや版によって異なるともしている。人とロボットの間は2〜3m以上あけるよう求めている。人型ロボットは世界でもまだ探り始めた段階だとして、個人で買う前に限界をよく理解するよう呼びかけている。
かんたんに言うと
車のCMで、プロが特別な場所で走る映像に「まねしないで」と出るのに近い。見せ場の映像は、ふだんの使い方や、どの版でもできることを示すとは限らない。今回の動画も、持ち上げる力などの数字は示していない。
日本ではどうなるのか
H2-Xの身長や重さ、持ち上げられる重さ、価格、発売時期は、動画にも説明文にも書かれていない。10月23日の時点で、Unitreeの公式サイトにH2-Xの製品ページはなく、公式ストアで検索しても出てこない。
同社には人型ロボット「H2」があり、公式サイトでは立った状態の高さを1820mm、重さを約70kgとしている。ただ、H2-XとH2の関係や違いは説明されていない。
日本での発売や価格、日本語対応は発表されていない。国内では、GMO AI&ロボティクス商事がUnitreeの「G1+」の取り扱いを発表している(関連記事: GMO AIR、人型ロボット「G1+」の国内取り扱いを発表)。
まとめ
H2-Xは、人を守る役目をうたう人型ロボットとして動画で登場した。ただ、車を持ち上げる場面は「参考用」とされ、仕様や価格はまだ分からない。正式な仕様の発表を待ちたい。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。