Agility Robotics、Digit 5の商用展開へNVIDIAと協業拡大
Agility RoboticsがNVIDIAとの協業拡大を発表した。次世代人型ロボットDigit 5の機体内の計算処理基盤を統一し、人を検知する安全システムへの統合も進める。日本での提供は発表されていない。
ロボティクス- ●Digit 5の商用展開へNVIDIAとの協業を拡大
- ●人を検知する安全システムへの技術統合を進める
- ●先行提供は2027年上半期に始まる見込み
製造業、倉庫、配送の仕事に関わる人にとって、職場向け人型ロボットの提供準備に関する動きだ。
Digit 5は2027年上半期の先行提供を経て、2027年末までに一般提供を始める予定だ。
Agility Roboticsは2026年10月22日、NVIDIAとの協業拡大を発表した。商用展開の拡大に向けて準備中の次世代人型ロボット、Digit 5の計算処理と安全に関わる取り組みだ。
Digit 5の計算処理基盤を統一へ
今回の発表では、機体内の計算処理基盤をNVIDIA IGX Thorに統一する計画が示された。Digit 5の一般提供版では、NVIDIAがこの基盤を独占供給する予定だ。
提供対象は、製造業、倉庫、配送の事業者。今回の発表は、提供開始そのものではなく、商用展開を広げるための準備に関するものだ。
協業は、すでに進めていた安全基盤NVIDIA Halosを巡る協力に続く。独自の人検知安全システムに、NVIDIA IGX ThorとHalosの追加モデルを統合中だ。
かんたんに言うと、安全を支える土台づくり
機体内の計算処理基盤は、ロボットの中で情報を処理する土台だ。身近なたとえなら、体を動かすために情報を整理する頭脳を支える部分に当たる。今回は、その土台をそろえる計画と、安全に関わる仕組みへの統合が示された。
Agility Roboticsによると、統合の狙いはDigitの認識能力の拡張、認証取得、導入促進だ。ただし、今回の発表は認証を取得済みだという意味ではない。
同社はNVIDIA Halos AI Systems Inspection Labにも参加予定だ。このラボは、第三者による最終認証に先立つ評価を支援する。対象は安全関連のソフトウェアやAI(人工知能)、サイバー防御だ。機体に技術を組み込むことに加え、安全に関わる仕組みを評価する取り組みも含まれる。
日本では
日本での提供は発表されていない。日本で使えるかどうかや提供時期、日本の価格、日本語への対応は、今回の資料からは分からない。製造業、倉庫、配送が対象とされていても、日本の事業者への提供が決まったわけではない。
まとめ
Digit 5の先行提供は2027年上半期に始まる見込みだ。その開始後の6〜9カ月で提供を拡大する予定としている。将来見通しの記載では、一般提供を2027年末までに始める予定だ。
今回の協業拡大は、計算処理基盤の統一と、安全関連の統合・評価を進める動きだ。今後は、こうした準備が実際の提供拡大にどうつながるかが注目点となりそうだ。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月22日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。