Apple、iPhone Duo向けアプリ活用例を紹介 半折りや横並び表示に対応
AppleがiPhone Duo向けアプリの活用例を紹介した。NetflixやMLBは、半折りや大きな画面に合わせた表示を用意する。対応アプリにはApp Storeで「Made for iPhone Duo」のバッジが付く。
IT- ●AppleがNetflixやMLBなどiPhone Duo向けの使い方を紹介
- ●対応アプリはApp Storeで「Made for iPhone Duo」と表示
- ●日本では10月23日発売。日本のアプリの紹介は無かった
iPhone Duoを買う人は、App Storeの「Made for iPhone Duo」の目印で、大きな画面に合うアプリかを見分けられる。
WordとOutlookは今後数週間で対応予定。2027年4月からは、App Storeに出すアプリにiPhone Duo用の画面写真が要る。
Appleは2026年10月22日、iPhone Duo向けのアプリ活用例を紹介した。動画や仕事、ゲーム、料理や買い物などで、端末の姿勢や大きな画面に合わせて表示を変える使い方を示した。iPhone Duoに合わせたアプリには、App Storeで「Made for iPhone Duo」のバッジが付く。
App Storeに「Made for iPhone Duo」のバッジ
Appleによると、iPhone Duo向けに最適化したアプリには、App Storeのアプリのページに「Made for iPhone Duo」のバッジ(目印)が付く。発売日の10月23日(金)には、iPhone Duo向けのアプリやゲームを集めた特集もApp Storeに載る。アプリの更新は、年内も続くという。
開発者向けの案内によると、バッジは、開発者がiPhone Duo用の画面写真をApp Storeの管理画面に出すと表示される。2027年4月以降は、App Storeに提出するアプリやゲームのすべてに、iPhone Duo用の画面写真が必要になる。
MacRumorsによると、今回の発表で紹介されたほかの会社のアプリは50を超える。
何が発表されたのか
動画では、Netflixの例が紹介された。閉じた外側の画面で作品の短い動画「Clips」を見て回り、開くと内側の大きな画面で続きを見られる。Prime Videoは、半分に折ると上半分で映像を流し、下半分に出演者や特典映像の情報を表示する。
野球のMLBのアプリは、半分に折って机に置くと、立てた側で試合の中継、机側で試合の成績を表示する。MLBは、ワールドシリーズに向けてアプリを間に合わせたとしている。MacRumorsによると、MLBのアプリは10月21日(米国時間)に対応した。
仕事では、2つのアプリを左右に並べる「Split View」が、iPhoneで初めて使える。Microsoftの「Word」と「Outlook」は、今後数週間で、パソコンに近い画面に対応する。Wordは文書の横に書式の道具を、Outlookは受信箱の横にメールの全文を並べる。Zoomは、共有した資料とほかの参加者を同時に表示する。
ゲームでは、「Zenless Zone Zero(ゼンレスゾーンゼロ)」が11月にiPhone Duo向けに更新される。持ち方に合わせて操作のボタンが変わるという。
料理や買い物でも使い方が紹介された。Appleによると、レシピを表示するNYT Cookingは、端末を半折りで台に置くと詳しいレシピや画像を表示する。LTKは投稿者の動画と登場商品を同じ画面に表示でき、Shopは一覧により多くの商品を表示する。店探しでは、Yelpが地図と口コミを横に並べ、OpenTableは店の詳細や空席、予約の画面配置を調整する。配達追跡のDoorDashは、2026年内に大きな地図での表示に対応予定だ。
国や地域で人気のアプリも紹介された。中国では、地図のAMapが縦向きで進行方向、横向きで広い範囲を表示する。Taobaoは、拡大・縮小の操作で1行の商品数を変えられる。韓国では、漫画のWEBTOONやメッセージのKakaoTalkが挙がった。ヨーロッパと中南米のアプリも紹介されたが、この国や地域ごとの紹介に日本は入っていない。
対応する前のアプリはどう見えるか
Appleの開発者向けの案内によると、今あるiPhoneのアプリは、すべてiPhone Duoで動く。ただし見え方は、アプリを作るときに使った道具一式(SDK)の版で3段階に分かれる。
- iOS 26のSDK以前: 開いた画面の中央に表示され、周りに空白ができる
- iOS 27のSDK: 内側の画面の大部分に広がるが、右端のステータスバー(時刻や電池の残りを示す帯)はよける
- iOS 27.1のSDK以降: 画面全体に広がり、ツールバーなどが縦に並ぶ。AppleはこれをiPhone Duo向けに最適化した状態としている
ボタンを画面の横に集める作り方は、iPhone Duoのアプリの作り方の記事で伝えている。
かんたんに言うと
画面を机にたとえると、置く物を大きくするだけでなく、作業に合わせて並べ方も変える仕組みだ。試合の中継と成績、文書と書式の道具のように、関連する情報を一緒に置けば、画面を行き来せずに済む。App Storeのバッジは、そうした並べ方まで用意したアプリかどうかの目印になる。
日本ではどうなるのか
iPhone Duoは、日本を含む70を超える国・地域で予約を受け付け、2026年10月23日に発売される。日本での価格は364,800円からだ。別の28の国・地域では、2026年10月30日に発売予定となっている。米国価格は$1,999から。
開発者向けには、バッジの仕組みや2027年4月からの決まりが、日本語でも案内されている。ただ、日本のApp Storeでバッジがどんな言葉で表示されるかや、日本で特集が載るかは、今回の発表には書かれていない。紹介された各アプリの日本向けの提供状況や、日本語への対応も書かれていない。日本でよく使うアプリの対応の様子は、実機レビューの記事で伝えている。
まとめ
今回の発表は、大きな画面だけでなく、半折りや縦横の向きに合わせたアプリの使い方を示したものだ。対応したアプリは、App Storeのバッジで見分けられるようになる。
Appleによると、世界の19都市で開いた50回を超える講習会に、2,000人を超える開発者が参加した。ロンドンなど5都市でも追加で開催する予定だ。端末の姿勢を生かす表示や操作への対応が、今後も進む可能性がある。
2026年10月23日 更新: App Storeの「Made for iPhone Duo」のバッジ、NetflixやMLB、Wordなどの対応、対応する前のアプリの見え方、日本での価格と日本語の案内の状況を足しました。
- Apple「Developers bring incredible new app experiences to iPhone Duo」
- Apple Developer「Three steps to make your app shine on iPhone Duo」
- Apple Developer「iPhone Duo向けのアプリの準備と提出」(2026年10月5日)
- Apple(日本)「iPhone Duo を購入」
- MacRumors「Apple Reveals More Than 50 Apps That Will Be Updated for iPhone Duo」(2026年10月22日)
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月22日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。