楽天会員1億件の「販売」投稿 楽天は「漏えいの事実は確認されていない」
サイバー犯罪の掲示板に、楽天の会員情報とされる約1億100万件のデータを売るという投稿が出たと報じられた。楽天グループは複数の報道機関の取材に「情報漏えいが発生したという事実は確認されていない」と答えている。
この記事は、報道や本人・会社の投稿をもとにした話題です。会社などの正式な発表ではなく、内容が変わることがあります。出典は記事の最後にあります。
IT- ●犯罪掲示板に楽天会員1億件を売るという投稿が出たと報道
- ●楽天は取材に「漏えいの事実は確認されていない」と回答
- ●騒ぎに便乗した詐欺メールには注意したい
楽天のサービスを使っている人は、慌てずに、楽天を名乗るメールのリンクを押さないようにしたい。
楽天は、投稿のサンプルにも該当するアカウントは確認されていないとしている。新しい事実が出るかを見守りたい。
楽天の会員情報が売られている、という話がSNSで広がっている。ITmediaとASCII.jpによると、盗んだデータなどが売り買いされるサイバー犯罪の掲示板に、楽天の会員情報だとする約1億100万件のデータを売るという投稿が出た。これに対し楽天グループは、両社の取材に「情報漏えいが発生したという事実は確認されておりません」と答えている。
何が報じられたのか
ITmediaによると、投稿は10月4日に確認されたとされ、売り手は「楽天のデータベース」だと説明して、約1億100万件を700ドルで売ると書いていたという。見本として、氏名や住所、生年月日、会員ランク、ポイント残高など、楽天の会員情報を思わせるデータも載っていたとされる。この投稿を報じたセキュリティ関連のサイトの記事が、SNSで広まった。
楽天グループは、漏えいを否定したうえで、見本のデータについても「該当するアカウント等は確認されておりません」と答えた。つまり、見本が実在する会員と一致することも否定している。
なお、楽天ドライブでは10月6日、別の不正アクセスで保存データなどが取得・閲覧されたと発表されている。ITmediaは今回の投稿との関係も尋ねたが、楽天グループの回答に、関係の有無への言及はなかったという。
かんたんに言うと
今の時点で分かっているのは「犯罪者が売ると言っている」ことと「楽天は漏えいを確認していない」ことだけだ。こうした投稿には、本物ではないデータや、昔の別の漏えいのデータを使い回したものが混ざることもある。投稿だけを根拠に「楽天から1億件が漏れた」と受け取らないほうがよい。
利用者がやること
心配なのは、騒ぎに便乗した詐欺だ。「あなたの情報が漏れました」「確認のためにログインしてください」といったメールやSMSで、偽のサイトに誘うやり方が考えられる。
デジタル庁の古川大臣は10月6日の会見で、パスワードの使い回しをやめる、多要素認証(パスワードに加えてスマホなどで本人確認する仕組み)を設定する、メールなどのリンクを安易に開かず公式のサイトやアプリから入る、の3つを国民に呼びかけている。楽天を名乗る連絡が来ても、リンクからではなく、いつも使っている公式アプリから確かめたい。
まとめ
正式な発表ではなく、報道と取材への回答をもとにした話題だ。楽天が新たな事実を公表するかどうかを見守りつつ、便乗した詐欺には気をつけたい。