NASAのSpaceX Crew-12が地球に帰還、237日間の任務を終了
NASAのSpaceX Crew-12が地球に帰還した。4人は国際宇宙ステーションに7カ月以上滞在。NASAによると、幹細胞の生産や点滴液を作る技術、宇宙飛行士の健康維持に関する研究に取り組んだ。
サイエンス- ●NASAのSpaceX Crew-12が地球に帰還
- ●4人が237日間の任務を終えた
- ●幹細胞の生産や健康維持に関する研究を実施
治療や栄養に関心がある人にとっても、宇宙で進められた健康研究の報告だ。
乗員は健康診断後に陸へ移動し、ヒューストンのジョンソン宇宙センターに戻る予定だ。
NASA(米国の宇宙機関)は、SpaceX Crew-12が木曜日に地球へ無事帰還したと発表した。国際宇宙ステーションに7カ月以上滞在した4人が、ロサンゼルス沖の太平洋に着水した。
4人が237日間の任務を終えた
帰還したのは、NASAのJessica MeirとJack Hathawayだ。欧州宇宙機関のSophie Adenotと、ロスコスモスのAndrey Fedyaevも帰還した。着水後まもなく、SpaceXの回収船が宇宙船と乗員を回収した。
NASAによると、4人の任務期間は237日間だった。任務中の移動距離は1億マイルを超え、地球を3,792周超回った。
宇宙船の外で作業する船外活動にも取り組んだ。Meirは今回4回を行い、通算7回となった。NASAの女性宇宙飛行士では歴代3位の回数だ。Adenotは3回を行い、船外活動をした初のフランス人女性となった。
かんたんに言うと、宇宙の実験室で健康を研究
今回の任務は、宇宙に長く滞在するだけのものではなかった。NASAによると、Crew-12は科学研究に数百時間を費やした。
身近なたとえなら、国際宇宙ステーションを実験室として使い、治療や健康に関する課題を調べる仕事だ。研究の対象には、細胞を使う治療や、宇宙飛行士の体の変化が含まれる。
乗員は、細胞を使う治療に向けて幹細胞の生産を試験した。幹細胞とは、さまざまな細胞のもとになる細胞のことだ。また、将来の任務に向け、必要時に点滴液を作る技術を実証した。
肺炎の原因菌が、長期的な心臓の損傷を招く仕組みも研究した。さらに、宇宙飛行士の健康維持に向けて栄養を調べた。身体的な特徴が、宇宙飛行中の血流に与える影響も研究対象だった。
発表で示されたのは、こうした試験や研究に取り組んだという内容だ。治療に向けた試験と、実際に治療として使えることは分けて読む必要がある。
日本では、関わりの記載はない
日本との関わりは発表には書かれていない。今回の帰還や研究について、日本の機関や研究者が関わったという情報は資料にない。
まとめ
SpaceX Crew-12の帰還は、237日間の任務の区切りとなった。その間には、細胞を使う治療や点滴液、栄養などの研究が行われた。
乗員は健康診断後に陸へ移動し、ヒューストンのジョンソン宇宙センターに戻る予定だ。今回の研究が、将来の任務で健康を支える技術につながる可能性がある。