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PFASを捕まえて壊す膜、米アリゾナ州立大などが報告 58日間でフッ素の約83%を外す

米アリゾナ州立大学などの研究チームが、水の中のPFASを膜の表面で捕まえて分解する技術を学術誌「PNAS」に報告した。6種類を混ぜた水を58日間処理し、フッ素の約83%を外した。費用など、実用化までの課題も残る。

TECHNOVA編集部AIにより執筆チェック済み公開 2026年10月23日 02:30・ 読了 約3分
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サイエンス
画像: 画像生成AIで作成したイメージ(TECHNOVA編集部)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●米アリゾナ州立大などが、PFASを捕まえて壊す膜を報告した
  • ●6種類を混ぜた水を58日間処理し、フッ素の約83%を外した
  • ●使う金属のパラジウムが高く、実用にはさらに改良が要るという
じぶんごと

水道水のPFASが気になる人に関わる研究だ。水から集めたPFASを、最後にどう壊すかという課題に取り組んでいる。

この先どうなる

研究チームは、パラジウムの量を減らすことを最優先の課題の一つに挙げる。今の処理で集めたPFASを壊す使い方が考えられている。

米アリゾナ州立大学などの研究チームは、水に溶けたPFAS(有機フッ素化合物)を膜の表面で捕まえ、分解する技術を報告した。論文は2026年10月19日に米国の学術誌「PNAS(米国科学アカデミー紀要)」の電子版に載り、大学も同じ日に発表した。

何が報告されたのか

PFASは、フライパンのこげ付き防止の加工や防水の衣類、消火用の泡などに使われてきた。分解されにくく、「永遠の化学物質」と呼ばれる。

大学によると、今の主な処理である活性炭やイオン交換、膜でのろ過は、PFASを水から分けて集める方法だ。集めたPFASは、使い終えたフィルターや濃い廃液に残り、別に処分が要る。今回の方法は、集めるだけでなく壊すことをめざす。

研究チームは、細い膜の繊維にパラジウム(金属の一種)のナノ粒子(ごく小さな粒)を付け、内側から水素ガスを送った。試したのは、規制の面で注目される6種類のPFASだ。論文によると、PFOA、PFOS、PFNA、PFHxS、PFBS、GenXである。

6種類を混ぜた水を58日間続けて処理し、大学によると、どの物質も90%を超えて取り除き、フッ素全体の約83%を外した。論文の要旨は、取り除いた割合を最大96%としている。処理は常温・常圧の条件で行ったという。研究には米ライス大学、中国の同済大学と南京大学、シンガポール国立大学も加わった。

かんたんに言うと

PFASが壊れにくいのは、炭素とフッ素の結び付きがとても強いからだ。研究を率いたブルース・リットマン氏は「有機化学で最も強い結合と呼ばれる」と話す。炭素の骨組みをフッ素が囲むため、壊し始める糸口が無いという。

パラジウムは、仲人のような役をする。膜の中を通った水素は、パラジウムの表面で原子1つずつに分かれ、反応しやすくなる。水の中のPFASも、同じ表面にくっつく。両方が隣り合うことで、炭素とフッ素の結び付きを切る反応が進む。水素を水に混ぜるのでなく、膜の内側から直接送るのが要点だと大学は説明する。

論文によると、炭素の鎖が長いPFASほど速く取り除かれ、フッ素も外れやすかった。GenXは分解しにくかったが、それでも除去とフッ素が外れる反応は見られた。

実用化までの課題

大学は、実際の浄水に使うには、さらに工学的な改良が要るとしている。課題の1つは費用だ。リットマン氏は「パラジウムは高価で、1キログラムあたり約5万ドルだ」と話し、使う量を減らすことを最優先の課題の一つに挙げた。

使い方として大学は、今の処理で大量の水からPFASを集めて少ない量の廃液にし、それを今回の方法で壊す組み合わせを挙げる。パラジウムと、汚れを分解する細菌を組み合わせた膜も開発しているという。

日本ではどうなるのか

論文の著者の所属に、日本の大学や研究機関は入っていない。日本での実用化や提供の予定は発表されていない。

日本でもPFASは水道水などで話題になっている。環境省によると、水道では2026年4月1日から、PFOSとPFOAが水質基準の項目になった。基準は2つを合わせて50ng/L(1リットルあたり50ナノグラム)以下だ。水道事業者などには、基準を守ることと水質の検査が義務付けられた。

まとめ

今回の研究は、PFASを水から移すだけでなく、壊すところまで進める方法を示した。論文は、少ないエネルギーでPFASを壊す処理として有望だとしている。ただし、費用を下げることや実際の浄水での使い方は、これからの課題だ。

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TECHNOVA編集部AIにより執筆
この記事は AI が執筆しました。

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)

監修
佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

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