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大阪大学など、炎症性腸疾患の飲み薬の候補 マウスの腸炎を改善 人での効果は未確認

大阪大学などの研究グループは、糖鎖を付ける酵素FUT8の働きを止める飲み薬の候補を、炎症性腸疾患に似た腸炎のマウスに与え、腸炎が軽くなることを確かめた。試したのはマウスと細胞だけで、人での効き目や安全性はまだ確かめられていない。

TECHNOVA編集部AIにより執筆チェック済み公開 2026年10月24日 09:05・ 読了 約3分
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サイエンス
画像: 画像生成AIで作成したイメージ(TECHNOVA編集部)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●糖の鎖を付ける酵素の働きを止める飲み薬の候補を、腸炎のマウスで試した
  • ●口から与えると、免疫の司令塔の細胞の働きすぎが抑えられ、腸炎が軽くなった
  • ●試したのはマウスと細胞だけで、人での効き目や安全性はまだ分かっていない
じぶんごと

注射や点滴の薬で治療を続ける潰瘍性大腸炎やクローン病の人に関わる、飲み薬の候補の研究だ。人ではまだ試されておらず、すぐに使える薬ではない。

この先どうなる

研究グループは、注射の薬に代わる新しい仕組みの飲み薬の開発につながると期待している。人での試験(治験)の予定は、発表と論文には書かれていない。

大阪大学大学院医学系研究科の林義人講師、兵庫医科大学の新﨑信一郎主任教授らの研究グループは2026年10月21日、炎症性腸疾患の飲み薬の候補が、マウスの腸炎を改善したと発表した。成果は米国の学術誌「Cellular and Molecular Gastroenterology and Hepatology」に、2026年8月14日にオンラインで掲載された。

何が発表されたのか

炎症性腸疾患は、大腸や小腸の粘膜に慢性の炎症や潰瘍が起こる病気で、主に潰瘍性大腸炎とクローン病に分けられる。原因は分かっていない。難病情報センターは、国内の患者数を潰瘍性大腸炎で146,702人、クローン病で52,108人としている。どちらも2023年度に、国の難病の医療費助成の受給者証を持っていた人の数だ。

治療には、注射や点滴で使う抗体医薬(病気の原因になる物質をねらって働きを止める薬)が多く使われている。研究グループは、費用の高さや、通院・自己注射の負担が課題だとしている。

かんたんに言うと

体のたんぱく質の多くには、糖がつながった「糖鎖」が付いている。「FUT8」は、糖鎖の根元に「フコース」という糖を付ける酵素だ。哺乳類では、この役目を持つ酵素はFUT8だけだ。

腸の炎症には、免疫の司令塔の役目を持つ「T細胞」の働きすぎが関わる。研究グループは2016年、FUT8を持たないマウスでは、T細胞が刺激を受け取るアンテナ(T細胞受容体)が、信号を伝える足場に移りにくくなり、腸炎が重くなりにくいと報告していた。今回は、共同研究グループが2024年に報告した、FUT8の働きを止める化合物(阻害剤)を飲ませて、同じように腸炎が抑えられるかを確かめた。

どうやって確かめたのか

試したのは、マウスとマウスの細胞だけだ。

  • 細胞: マウスの脾臓から取ったT細胞に阻害剤を加えると、細胞は死なずにフコースが減り、炎症を起こす物質(炎症性サイトカイン)の遺伝子の働きが下がった
  • 腸炎のマウス: 薬品で腸炎を起こしたマウス(1群6匹)と、T細胞を移して腸炎を起こしたマウス(1群4匹)に、体重1kgあたり0.5mgを1日1回、2〜3日、管で口から胃に入れた。どちらも、体重の減りや大腸の縮み、顕微鏡で見た炎症が軽くなった
  • 働く場所: T細胞だけFUT8が働かないマウスは、もともと腸炎が軽く、阻害剤を与えてもそれ以上はよくならなかった。研究グループは、阻害剤がT細胞に直接働いて腸炎を抑えていると考えている
  • 安全性: 健康なマウス(1群4匹)に3日続けて与えても、肝臓と腎臓の血液検査の値や、腸を守る粘液の層に差は見られなかった

まだ分かっていないこと

人の患者での効き目や安全性は、確かめられていない。マウスに与えた期間は2〜3日と短く、長く飲み続けたときの影響は、今回の論文では調べていない。実験は、すべてオスのマウスで行われた。

研究グループによると、糖鎖を付ける酵素を止める仕組みの薬は、まだ実際の治療に使われたことがない。研究グループは、今ある抗体医薬で効果が見られなかった患者の新しい選択肢になることにも期待を示している。ただ、人での試験(治験)の予定は、発表にも論文にも書かれていない。

まとめ

研究グループは、糖鎖の根元にフコースを付ける酵素FUT8を止める飲み薬の候補で、マウスの腸炎が軽くなることを確かめた。研究グループはT細胞の働きすぎを抑える新しい仕組みの薬につながると期待しているが、今はマウスでの基礎研究の段階で、人ではまだ試されていない。

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TECHNOVA編集部AIにより執筆
この記事は AI が執筆しました。

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月24日)

監修
佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

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