ソニー、スマホ用マイク「ECM-AX10」発売へ 音の方向や距離感を記録
ソニーがスマートフォン用マイク「ECM-AX10」を発売する。音の広がりや方向感、距離感を記録できるとしている。市場推定価格は30,000円前後。録音方式によって専用アプリの必要性や再生環境が異なる。
ガジェット- ●ソニーがスマホ用マイク「ECM-AX10」を発売する
- ●ソニーによると、音の広がりや方向感、距離感を記録できる
- ●周囲全体の音を収録する方式には専用アプリが必要だ
スマートフォンで動画を撮る人には、映像とともに周囲の音の広がりを残すための新しい選択肢だ。
専用アプリの4K撮影は2026年12月以降に対応予定で、映像の記録方法も広がる可能性がある。
ソニーが、スマートフォン用空間オーディオマイクロホン「ECM-AX10」を発売すると発表した。動画撮影時に、音の広がりや方向感、距離感を記録できるとしている。
何が発表されたのか
「ECM-AX10」は、USB-C(機器をつなぐ端子)でスマートフォンに直接接続するマイクだ。球形のマイクモジュールに、全方向の音を拾う全指向性マイクを4基搭載する。本体の大きさは約116 mm、重さは約24 gだ。
ソニーによると、マイクとして世界初のEclipsa Audio認証を受けた。Eclipsa Audioは、技術の中身を公開するオープンソースの空間音響技術だ。ただし、録音方法によって、必要なアプリや再生できる環境は異なる。
かんたんに言うと
空間の音を記録するとは、音の大きさだけでなく、「どちらから、どのくらい離れて聞こえるか」も残すイメージだ。写真で周囲の景色を残すように、音でもその場の広がりを残すための道具と考えると分かりやすい。
録音形式は次の3種類だ。
- アンビソニックス:周囲の空間全体の音響情報を収録する方式。専用アプリが必要だ。
- バイノーラル:ヘッドホン再生向けに、左右の音を収録する方式だ。
- ステレオ:ヘッドホンとスピーカーの両方に対応する方式だ。
ソニーによると、バイノーラルならEclipsa Audio非対応環境でも立体音を再生できる。バイノーラルとステレオの録音は、専用アプリ以外でも使えるとしている。
日本ではどうなるのか
日本での発売日は2026年10月23日で、価格はオープン価格だ。ソニーの市場推定価格は30,000円前後。実売価格は販売店が決める。
専用アプリは「Spatial Audio Video Tool」。iOSおよびAndroid(スマートフォンの基本ソフト)に対応予定だ。ソニーによると、動画撮影・確認・簡易編集・書き出しができる。収録した空間オーディオはYouTubeで公開・再生できるとしている。
ただし、画質や一部機能は端末によって異なる。正常に撮影できない場合もある。4K(高精細な映像形式)での撮影は、2026年12月以降に対応予定だ。
まとめ
「ECM-AX10」は、スマートフォンの動画に音の方向や距離感を残すためのマイクだ。選ぶ際は、録音形式と再生環境、使う端末での制約を分けて確認したい。
専用アプリの4K撮影への対応が進めば、映像と空間の音を一緒に残す選択肢が広がる可能性がある。