脆弱性は公表から平均3日で悪用 AIを使った攻撃は8%どまり、Rapid7の報告
米国のセキュリティ会社Rapid7は、2026年7〜9月の攻撃の動きをまとめた報告を出した。深刻な脆弱性は公表から平均3日で攻撃に使われ、71%は1週間以内だった。AIを攻撃に使った例は8%にとどまる。
IT- ●深刻な脆弱性は、公表から平均3日で攻撃に使われていた
- ●攻撃の71%は1週間以内。月1回の更新では追いつかない
- ●AIを使った攻撃は8%。狙いを決めたのは、どれも人だった
スマホやパソコンの更新の通知は、先延ばしにせず早めに入れたい。iPhoneなら、10月27日に出たiOS 27.2で多くの脆弱性が直っている。
AIが攻撃の途中の作業を受け持つ場面は増えている。Rapid7は、更新を週や月の単位で回すやり方では、もう遅いとみている。
スマホに出る「アップデートがあります」の通知。つい「あとで」を押していないだろうか。
米国のセキュリティ会社Rapid7が10月21日に出した報告は、その「あとで」の危うさを数字で示している。2026年7〜9月の3か月に、同社が攻撃の監視や調査で集めた情報をまとめたものだ。深刻度の高い脆弱性が公表されてから、攻撃に使われるまでの期間は平均3日だった。
3日という短さには、正直驚く。攻撃に使われた例の71%は公表から1週間以内、90%は30日以内に起きていた。使われた脆弱性の79%は、離れた場所から、パスワードなしで突ける種類だった。
Rapid7は報告の冒頭で「この報告から数字を一つだけ覚えるなら、3にしてほしい」と書く。週に1回や月に1回の更新では、攻撃する側に追いつけないという。
AIは「手伝い」の段階
では、話題のAIはどうか。同社が追った報告のうち、攻撃の実行にAIを使ったとするものは8%だった。どの例でも、何を狙い、なぜ狙うかを決めたのは人だった。AIが受け持っていたのは、次にどの手口を使うか選んだり、うまくいかなかったときにやり直したりする途中の作業だ。
とはいえ、AIで脆弱性を見つける速さは上がっている。もっとも、この3か月に新たに攻撃に使われた脆弱性は43件で、前の3か月より少なかった。Rapid7は、見つかる数が増えることと、攻撃が増えることは別の話だとしている。
報告は世界の動きをまとめたもので、日本だけの数字は載っていない。
それでも、個人にできることははっきりしている。更新を早く入れることだ。10月27日に配信が始まったiOS 27.2も、163件の脆弱性を直している(iOS 27.2の記事)。AIが攻撃の途中を受け持つ場面が増えれば、3日という間はさらに縮むかもしれない。
編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。