Check PointがPHP2Shellに警告、世界の組織の10%で攻撃の試み
Check Pointは、PHP2Shellを悪用する攻撃の試みを世界の組織の10%で確認したと発表した。攻撃の成否は把握できていない。WordPressの更新だけでは解消せず、サーバー上のPHP自体の更新を求めている。
IT- ●Check PointがPHP2Shellの攻撃状況を発表
- ●世界の組織の10%で攻撃の試み、成否は把握できず
- ●WordPressの更新だけでは解消せず、PHP自体の更新が必要
サイトを運営する人は、外部のサーバーを借りている場合も、運営会社に修正の適用状況を確認する必要がある。
Check Point Researchは監視を続け、新情報に応じて分析を更新する予定だ。
Check Pointは2026年10月22日、PHP2Shellの攻撃状況を発表した。同社によると、世界の組織の10%で脆弱性を悪用する攻撃の試みを確認したが、攻撃の成否は把握できていない。
攻撃の試みと被害は別
PHP2Shellは、CVE-2026-109618とCVE-2026-109619の総称だ。どちらもPHPというプログラミング言語の本体にある脆弱性、つまり安全上の弱点を指す。PHPは、多くのウェブサイトやネット通販などに使われる。
Check Pointによると、弱点の詳細は予定された公表より前に流出した。実際に攻撃対象となっており、ログインなしでサーバー上のコードを遠隔実行される恐れがあるという。サーバーは、サイトなどを動かすコンピューターのことだ。
同社は、悪用がデータ窃取や接続先への攻撃、サービス停止につながり得るとしている。ただし、今回の10%は攻撃を試みられた割合であり、被害を受けた割合ではない。
地域別では欧州が14%。北米・中南米・アジア太平洋は各6%だった。分野別では通信業が20%、教育分野が18%だったという。
かんたんに言うと、直すのはサイトの土台
サイトを建物にたとえると、今回の問題は内装ではなく土台の弱点に当たる。Check Pointによると、WordPressなどで動くサイトや共有サーバーも影響対象だ。WordPressはサイトを動かす仕組みである。
WordPressやプラグイン(追加機能)の更新だけでは解消しないという。同社は、サーバー上のPHP自体を修正版に更新するよう求めている。
修正済みのPHPは8.2.35、8.3.36、8.4.27、8.5.12だ。PHP 8.1以前は、修正を個別適用しない限り脆弱なままだとしている。
同社は外部に公開されたシステムから優先して更新し、関連サービスを再起動するよう勧告した。その後、修正版が動いているか確認する必要がある。外部のサーバーを借りている場合は、運営会社への修正適用確認を勧めている。
日本では
日本との関わりは発表には書かれていない。アジア太平洋の集計は示されているが、日本での攻撃状況を示すものではない。
まとめ
対策は更新だけで終わらない。Check Pointによると、修正しても攻撃者が既に残した不正コードや被害は取り除けない。不審なPHPファイルや未知の外部接続など、侵害の兆候の点検も勧告している。
すぐに修正できないサービスには、アクセス制限や一時停止を勧めている。Check Point Researchは監視を続け、新情報に応じて分析を更新する予定だ。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。