Microsoft、10月の更新で脆弱性1,400件超を修正 悪用済みの1件も、Windows 11 24H2のHome/Proは今回が最後
Microsoftは10月13日(米国時間)、毎月の定例のセキュリティ更新を公開した。直した脆弱性は1,400件を超え、9月の約1,000件を大きく上回った。すでに攻撃に使われていた1件も含まれる。Windows 11 バージョン24H2のHomeとProは、今回の更新でサポートが終わった。
IT- ●直した脆弱性は1,400件超。深刻度が最も高い「緊急」は76件
- ●攻撃にすでに使われていたWindowsの脆弱性が1件。早めの更新を
- ●Windows 11 バージョン24H2のHome/Proは、今回が最後の更新
WindowsのPCは、「設定」の「Windows Update」で更新が済んでいるか確かめたい。Windows 11 バージョン24H2のHomeやProを使っている人は、新しいバージョンに上げないと、次からは更新が届かない。
件数が大きく増えたことを受けて、Microsoftは、似た脆弱性をまとめて点検しやすくする考え方も示した。会社のPCを管理する人の負担は、しばらく大きいままになりそうだ。
Microsoftは2026年10月13日(米国時間)、毎月の定例のセキュリティ更新を公開した。今回直したMicrosoft製品の脆弱性(セキュリティ上の弱点)は1,400件を超え、9月の約1,000件を大きく上回った。すでに攻撃に使われていた脆弱性も1件含まれていて、Microsoftはできるだけ早く更新するよう呼びかけている。
何が発表されたのか
報道によると、1か月に直した件数としては、これまでで最も多い。深刻度が最も高い「緊急」は76件だった。Windows、Office、SharePoint、Exchange Server、.NET、Visual Studioなどで、外から攻撃者のプログラムを動かされるおそれ(リモートでコードが実行される)がある脆弱性が直された。
特に注意が要るのは、次の2件だ。
| 番号 | 中身 | 状況 |
|---|---|---|
| CVE-2026-96951 | Windowsシェルの弱点。インターネットから入手したファイルに付く印「Mark of the Web」による守りを、すり抜けられる | すでに攻撃に使われていた。深刻度は「重要」 |
| CVE-2026-108398 | .NET Frameworkの弱点。許可したアプリだけを動かす仕組み(Windows Defender Application Control)を、すり抜けられる | 中身が先に公表されていた。攻撃に使われたのは確認されていない |
1件目について、Microsoftは、メールやメッセージで細工したファイルを送り、開かせる手口を例に挙げている。Windows 10とWindows 11、一部のWindows Serverが対象だ。
Windows 11 24H2のHome/Proは今回が最後
Microsoftのサポートの期限の案内によると、Windows 11 バージョン24H2のHomeとProは、2026年10月13日でサポートが終わった。今回の更新が最後で、次からはセキュリティの更新が届かない。新しいバージョン25H2や26H2に上げる必要がある。
件数の多さへの対応
件数が大きく増えたことを受けて、Microsoftは、似た脆弱性をまとめて点検しやすくする「リスク コホート」という考え方を示した。たとえば「Officeの文書やメールのソフト」に関わる135件、「リモートデスクトップ」に関わる64件のように、会社の環境に共通する問いでまとめておけば、点検の手間を減らせるという。Microsoftの正式な分類ではなく、1件ずつの確認に代わるものでもないとしている。
かんたんに言うと
パソコンのソフトには、どうしても弱点が見つかる。Microsoftは毎月1回、まとめて弱点を直す更新を出していて、今月はその数がとても多かった。中には、すでに攻撃に使われた弱点もある。個人のPCは基本的に自動で更新されるが、再起動を後回しにしていると、直らないままになる。
日本ではどうなるのか
更新は日本時間の10月14日から配られていて、Windows Updateから入る。個人のPCで気をつけたいのは次の点だ。
- 「設定」の「Windows Update」を開き、更新が済んでいるか確かめる。再起動を求められていたら済ませる
- Windows 11のバージョンは「設定」の「システム」にある「バージョン情報」で分かる。24H2のHomeかProなら、新しいバージョンに上げる
- 知らない相手から届いたファイルは開かない。今回の悪用済みの弱点は、ファイルを開かせる手口が想定されている
まとめ
Microsoftの10月の定例の更新で直した脆弱性は1,400件を超え、9月を大きく上回った。すでに攻撃に使われたWindowsの弱点も含まれるので、早めに更新を済ませたい。Windows 11 バージョン24H2のHomeとProは今回でサポートが終わったので、使っている人はバージョンを上げる必要がある。
- Microsoft「2026 年 10 月のセキュリティ更新プログラム (月例)」(2026年10月13日・米国時間)
- Microsoft「2026 年 10 月セキュリティ更新プログラム リリースノート」
- Microsoft「CVE-2026-96951 Windows シェル セキュリティ機能のバイパスの脆弱性」
- Microsoft「CVE-2026-108398 .NET Framework セキュリティ機能のバイパスの脆弱性」
- Microsoft「Using risk cohorts to prioritize security updates」(2026年10月)
- Microsoft Learn「Windows 11 Home and Pro」(サポートの期限)
- 窓の杜「10月の「Windows Update」は初の脆弱性4桁で過去最多を更新」(2026年10月14日)
- Krebs on Security「Microsoft Patches More Than 1,400 Security Flaws」(2026年10月13日)
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月14日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。