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「PLAY DOOM」の声をESA衛星のAIが聞き取り、ゲームを起動

欧州宇宙機関(ESA)の小型衛星が、アマチュア無線家の声を軌道上のAIで文字にし、ゲーム『DOOM』を起動した。話し言葉での衛星操作は初めてと実験チームはいう。「DOOM」を正確に拾えたのは、選び抜いた合成音声ではなく人の生の声だった。

執筆・監修 佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆公開 更新 ・ 読了 約3分
AI
画像: 画像生成AIで作成したイメージ(TECHNOVA編集部)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●ESAの小型衛星が、地上の声を軌道上のAIで文字にして『DOOM』を起動
  • ●成功は7月27日の2回。声で衛星を動かしたのは初めてと実験チームが主張
  • ●「DOOM」の語が正確に文字になったのは、人の生の声の回だけ
じぶんごと

すぐ使える機能ではない。ただ、海や山で無線で助けを呼ぶ声を衛星がその場で聞き取る、そんな備えにつながるかもしれない。

この先どうなる

Tanagraは、より大きな音声モデルなら文全体と文脈まで理解できるとみる。声以外の電波の信号で学ばせれば、同じ仕組みを別の用途に使えるともいう。次の実験の時期は示していない。

「PRETTY PLAY DOOM DOOM DOOM」。

2026年7月27日の夜、ノルウェー・オスロの屋上で、アマチュア無線家がマイクにこう話しかけた。相手は高度約520kmを回る欧州宇宙機関(ESA)の小型衛星OPS-SAT PRETTYだ。重さ4.6kgの衛星は電波から声を聞き取り、1993年のゲーム『DOOM』を起動して、その「絵はがき」を地上へ送り返した。同じ日の昼には合成音声でも成功している。

衛星への指令はふつう、手順を厳密に定めた2進数の電文で送る。実験を主導したエストニアのTanagra Spaceは、話し言葉で衛星を動かしたのは初めてだとしている。ESAでOPS-SAT Space Labを率いるDavid Evans氏は同社の発表で「楽しい実験ですが、大事なのはその背後にある考え方です」と語り、厳密に定義しにくい人の声を検出できた点を挙げた。

それにしても、なぜゲームなのか。『DOOM』はATMやプリンターにまで移植されてきた定番の題材で、動けばひと目で分かる。実験チームの2人は2023年12月にも別の衛星で動かした。もっとも、AIが遊んだわけではない。AIが担うのは聞き取りまでで、ゲームは記録済みのプレイを再生しただけだ。

「DOOM」を3回言う理由

処理はすべて衛星の小さなコンピューターの中で進む。雑音に埋もれた声を探して文字にし、コマンドを照合するまで、地上の計算機にも人の手にも頼らない。音声認識のモデルは約27MBと小さく、昼の回では20秒の録音を文字にするのに36〜69秒かかった。

文字起こしは粗い。そこで命令の語を3回繰り返し、近い語も認める照合と組み合わせていた。昼の記録には「PLAY DOON」のような誤りが並ぶが、どれか1つ残れば起動する。

磨いた合成音声より、生の声

昼の回は入念だった。29種類の合成音声を試して4種類に絞り、6回の録音のうち3回で起動した。ところが「DOOM」を正確に文字にできた例は一つもない。

夜の回は条件が悪かった。話し手はノルウェーなまりの英語で、衛星は姿勢制御が働かず、向きは運任せだった。起動は、使えた5回の録音のうち1回だけ。それなのに、その「AND FAR BRIEFLY PLAYING DOOM STEAM DOOM PRECIPATED」という文字起こしには、「DOOM」が正確に2回残っていた。この日に正確に拾えたのは、この2つだけだ。

無線家のクラブLA4Oの報告書は、条件をそろえた比較ではないと断っている。それでも、人の話し方で学んだモデルには、合成音声より生の声のほうが届きやすいのかもしれない。

地上局を担ったのはボランティアの無線家だ。ポーランドのチームの4回は検出に至らず、交代したLA4Oが、衛星の受信幅が広すぎると突き止めて修正を提案した。クラブの費用はピザ代込みで約7,200ノルウェークローネ。今の相場で12万円ほどだ。

使い道としてTanagraは、遭難した人が無線で呼ぶ「mayday」を衛星が聞き取り、言語と緊急度を判断して救助機関に知らせる案を挙げる。創業者のGeorges Labrèche氏は「声はテスト信号にすぎません」と話すが、今回できたのはゲームの起動までだ。

日本から試せるのか。OPS-SAT Space Labの実験は無料だが、申し込めるのはESA加盟国やEU、カナダの企業や学術機関、宇宙機関などが基本だ。日本の企業や大学なら、そうした相手と組む形になるだろう。

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執筆・監修
佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

この記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しています。執筆と監修は佐々木 航が担い、公開した記事も人が確認しています。 記事の中身の責任は編集部が負い、誤りに気づいたら直して、記事の末尾に更新の行を残します。編集の方針とAIの使い方

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