充電式の携帯扇風機が車内で焼ける火災 消費者庁が公表 NITEの集計では5年で34件
消費者庁は10月9日、充電式の携帯扇風機が車の中で焼ける火災が起きたと公表した。原因は調査中だ。製品評価技術基盤機構(NITE)によると、携帯扇風機の事故は2021〜2025年の5年間に34件あり、うち33件が火災だった。
ガジェット- ●東京都で7月、車内で使っていた携帯扇風機が焼けた
- ●原因は調査中。製品のせいかどうかも分かっていない
- ●NITEの集計では、携帯扇風機の事故は5年で34件
携帯扇風機やモバイルバッテリーを使う人は、暑い車内に置いたままにしない、異常を感じたら使うのをやめる、といった使い方を確かめたい。
原因の調査は続いている。製品が原因と分かれば、事業者名や型式とあわせて改めて公表される可能性がある。
消費者庁は2026年10月9日、メーカーなどから報告された重大製品事故18件を公表した。その中に、充電式の携帯扇風機が焼ける火災が含まれていた。
何があったのか
公表によると、2026年7月28日、東京都で、車の中で使っていた充電式の携帯扇風機が焼ける火災が起きた。製品が原因なのか、ほかの原因なのかも含めて、今も調べている。事業者が重大製品事故として把握したのは9月25日で、報告は10月5日に受け付けた。
この日の公表には、ほかにも充電して使う製品の事故が並んだ。リチウム電池内蔵の充電器は、他社製の充電ケーブルにつないで充電していたところ、製品と周りが焼けた。電気シェーバーは、他社製のUSBケーブルとACアダプターで充電していたところ、製品とケーブルのつなぎ目が溶けた。どちらも原因は調査中だ。
消費者庁によると、これらは報告の内容の概要で、事実関係を確かめたものではない。事故の原因を評価したものでもないという。
携帯扇風機の事故は5年で34件
製品の事故を調べている製品評価技術基盤機構(NITE)は7月、リチウムイオン電池を使った製品の事故をまとめた資料を出した。2021年から2025年までの5年間で、事故は2140件あった。このうち携帯用扇風機は34件で、33件が火災だった。毎年5〜8件ほど起きている。
NITEは、リチウムイオン電池を使う製品の事故は、気温が上がる春から夏にかけて増え、8月に最も多くなるとしている。
かんたんに言うと
携帯扇風機の多くは、スマホやモバイルバッテリーと同じように、リチウムイオン電池で動く。小さくて軽いのにたくさんの電気をためられる電池だが、中には燃えやすい液が入っている。NITEによると、高い温度の場所に置くと中で異常な反応が起きて熱を持ち、破裂や発火につながるおそれがある。落とすなどして強い衝撃を受けたときも、中でショートが起きて、発煙や発火につながることがある。
事故を防ぐには
国とNITEは、リチウムイオン電池を使う製品について「3つのC」を呼びかけている。
- 賢く選ぶ: 買う前に、販売する会社の連絡先やリコールの情報、PSEマークなどの表示を確かめる
- 丁寧に使う: 直射日光の当たる場所や暑い日の車内など、高温になる場所で使ったり置いたりしない。強い衝撃を与えない。異常を感じたら使うのをやめる
- 正しく捨てる: メーカーの回収や自治体の回収の区分など、決められた方法を確かめて捨てる
NITEは、暑い日はダッシュボードの上だけでなく、座席の上など車の中全体が高温になると注意している。
まとめ
今回の火災の原因はまだ分かっていない。ただ、携帯扇風機の事故は毎年起きている。夏が終わってしまい込む前や、古くなって捨てるときにも、電池を使う製品であることを意識しておきたい。