Bluetooth SIG、補聴器大手5社のAuracast対応がそろったと発表
Bluetooth SIGは、補聴器大手5社のAuracast対応がそろったと発表した。対応する補聴器などへ音声を一斉配信する技術で、日本では映画館チェーンMOVIXの導入例も紹介している。
ガジェット- ●Bluetooth SIGが補聴器大手5社の対応を発表
- ●Auracastは対応する補聴器などへ音声を一斉配信
- ●日本では映画館チェーンMOVIXの導入例を紹介
補聴器を使う人にとって、外出先の音声を自分の機器で聞く方法に関わる動きだ。
対応する機器と会場の両方が広がれば、自分の補聴器で音声を受け取れる場面が増える可能性がある。
Bluetooth SIGは2026年10月22日、補聴器大手5社のAuracast対応がそろったと発表した。Auracastは、対応する補聴器やイヤホンなどに音声を一斉配信する技術だ。
補聴器大手5社が対応
対応がそろったのは、Sonova、Demant、GN、WS Audiology、Starkeyだ。Bluetooth SIGによると、5社は世界の補聴器市場の約90%を占める。
今回の発表の中心は、音声を受け取る補聴器メーカー側の対応がそろった点にある。ただし、音声の受信対象となるのはAuracastに対応する機器だ。補聴器であれば、どの機器でも利用できるという発表ではない。
Bluetooth SIGは、診療所、礼拝施設、競技場、劇場、大学での導入も報告した。ニュージーランドでは、Stadium Taranakiの2万1000席の屋外会場に導入されている。
かんたんに言うと、音声を耳元へ届ける放送
Auracastは、たとえるならラジオ放送のように、同じ音声を複数の受け手に届ける仕組みだ。受け取る側には、対応する補聴器やイヤホンなどを使う。
Bluetooth SIGによると、会場が貸し出す専用受信機を使わず、音声を直接聞けるという。対応するスマートフォンやヘッドホンでも受信できるとしている。
従来の聴覚支援には、専用設備や独自方式による互換性の課題があったと同団体は説明する。互換性とは、異なる機器同士をつないで使えるかどうかということだ。Auracastでは、他社が設置した対応設備にも補聴器を接続できるとしている。
日本ではMOVIXの導入例を紹介
日本の例として挙げられたのは、松竹マルチプレックスシアターズが運営するMOVIXだ。資料では、MOVIXを全国20拠点の映画館チェーンとして紹介している。
一方、日本向けの対応製品の発売時期や価格、日本語への対応は、今回の発表には書かれていない。日本での会場側の導入例と、個別の対応製品の提供情報は分けて捉える必要がある。
まとめ
今回の発表は、補聴器大手5社の対応と、実際の会場への導入を示すものだ。利用には、音声を配信する設備と、受信する機器の双方の対応が関わる。
対応する機器と会場が広がれば、貸出用の受信機に頼らず、自分の補聴器で音声を受け取れる場面が増える可能性がある。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。