Windows 10はいつまで使える? 自宅PCの次の一手を診断
Windows 10の個人向けの延長サポートは2027年10月12日まで延びたが、登録しないと更新は届かない。3つの質問に答えれば、無料の更新、つなぎ、買い替え、別のOSのどれが合うかが分かる。
IT- ●セキュリティ更新は2027年10月12日まで。ただしESUへの登録が要る
- ●要件を満たすパソコンなら、Windows 11へ無料で上げられる
- ●ESUが守るのはWindowsだけで、Officeのサポートは別の話
家にWindows 10のパソコンがあるなら、Windows Updateの画面でESUに登録済みかを見ておきたい。親のパソコンも、年末に帰省したときに確かめておくと話が早い。
2027年10月12日のあと、個人向けのESUがまた延びるかは分からない。パソコンの値段も当面は高いままだろう。買い替えるつもりなら、来年の夏ごろまでに決めておきたい。
「うちのパソコン、まだWindows 10だけど、もう危ないの?」
年末の帰省で、親からそう聞かれる人もいるだろう。答えは、ESUに登録しているかどうかで変わる。ESUはMicrosoftの個人向けの延長サポートで、登録したパソコンには2027年10月12日までセキュリティ更新が届く。登録していないパソコンには、2025年10月14日のサポート終了のあと、定期の更新が届いていない。
「2026年10月で終わり」と覚えている人もいるはずだ。当初はその予定だったが、Microsoftが2026年6月に1年延ばした。StatCounterがウェブの閲覧から集計した2026年9月の数字では、日本のパソコンのWindowsのうち、21%がまだWindows 10だ。
では、自宅のパソコンはどうすればいいのか。3つの質問で分けてみる。
質問は3つ
Microsoftの案内をもとに、編集部が順番を組んだ。上から答えて、A〜Dのどれかに進む。
- 「PC正常性チェック」で、Windows 11の要件を満たすと出るか。出ればA、出なければ次へ
- 動きの遅さなどの不満があり、買い替えの予算を用意できるか。できればC、できなければ次へ
- ブラウザーとメールが主な用途で、2027年10月のあとも今のパソコンを使いたいか。当てはまればD、それ以外はB
PC正常性チェックは、Microsoftの無料のアプリだ。タスクバーの検索で探し、無ければMicrosoftの案内から入れる。「今すぐチェック」を選ぶと、メモリーやTPM 2.0などの要件を満たすかが分かる。
出なかったパソコンに、無理にWindows 11を入れる方法もネットには出回っている。ただ、Microsoftは勧めていない。要件を満たさないパソコンはサポートの対象外になり、セキュリティ更新を含む更新が届く保証もないという。
4つの答え
Aなら、無料でWindows 11へ上げる
要件を満たすなら、いちばんお金がかからない。Windows Updateの画面から無料で上げられる。古いプリンターや仕事のソフトが動くか心配なら、先にメーカーの案内を見ておくと失敗が少ない。決心がつかないときは、先にBを済ませてもいい。ESUに登録したあとでも、Windows 11には上げられる。
Bなら、ESUで2027年10月までつなぐ
今から登録しても遅くない。登録すると、サポート終了のあとに出た緊急と重要の更新も届く。「設定」から「更新とセキュリティ」「Windows Update」と進み、出てきた「今すぐ登録」を選ぶ。費用は次の3つから選べる。
- パソコンの設定を同期している場合は、追加費用なし
- Microsoft Rewardsの1,000ポイントと交換
- 1回限りの購入で、30ドル相当と税金
登録にはMicrosoftアカウントが要る。ふだんローカルアカウントで使っている人は途中でサインインを求められ、子ども用のアカウントでは登録できない。会社が管理するパソコンも対象外だ。Windows 10はバージョン22H2で、更新を済ませておく。1度登録すれば、同じアカウントで10台まで使える。すでに登録した人は、手続きなしで2027年10月12日まで延びる。
ただし、届くのはセキュリティ更新だけだ。機能の追加や技術的なサポートは付かない。あくまで、次を決めるまでのつなぎと考えたい。
Cなら、買い替える
悩ましいのは値段だろう。JEITAによると、参加8社の2026年4〜9月の国内出荷は379万8千台で前の年の66.5%、金額は5,515億円で93.2%だった。金額を台数で割ると1台あたり約14.5万円で、前の年の約10.4万円の1.4倍になる。法人向けも含む平均で店頭の値段そのものではないが、安くなってはいない。
Counterpoint Researchも、メモリーなどの値上がりがパソコンの値段を押し上げていると伝えている。待てば安くなるとは言いにくいので、不満を我慢して待つより、予算が合うときに買うほうが現実的だろう。Macも候補に入れるなら、MacBookの選び方で整理した。
Dなら、Windowsをやめて今のパソコンを使い続ける
Googleの「ChromeOS Flex」は、今あるパソコンに無料で入れられるOSだ。ただし、インストールするとプログラムもファイルもすべて消え、Androidアプリも使えない。正式にサポートされるのは認定モデルだけだ。USBから起動してインストールせずに試せるので、確かめてから決めたい。パソコンに詳しい人か、詳しい家族がいる人向けの答えになる。
ESUが守るのはWindowsだけ
ESUに登録しても、Officeの期限は別だ。Microsoftの案内では、Windows 10で動かすOffice 2021とOffice 2024はサポートの対象外で、Office 2016と2019はサポートが終わっている。一方、Microsoft 365のセキュリティ更新は、Windows 10でも2028年10月10日まで届く。買い切りのOfficeを使っている人は、Office 2021のサポート終了の記事も読んでおきたい。
親のパソコンを見るなら、情シスの相棒の帰省のチェックリストがスマホや詐欺の電話まで扱っている。
どの答えになるにしても、最初にすることは同じだ。Windows Updateの画面を開いて、登録の状況を見る。そこから先は、2027年10月12日までに決めればいい。
- Microsoft「Windows 10 拡張セキュリティ更新プログラム」
- Microsoft「Windows 10 のサポート終了」
- Windows Experience Blog「Stay secure with Windows 11, Copilot+ PCs and Windows 365 before support ends for Windows 10」(2026年6月25日の編集注)
- Microsoft「Windows 11 の仕様とシステム要件」
- Microsoft サポート「PC 正常性チェック アプリの使用方法」
- Microsoft サポート「最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする」
- Google「ChromeOS Flex」
- ChromeOS Flex ヘルプ「ChromeOS Flex に関するよくある質問」
- JEITA「パーソナルコンピュータ国内出荷実績(2026年度)」
- Counterpoint Research「2026年第3四半期のグローバルPC市場における出荷台数を発表」(2026年10月22日)
- StatCounter「Desktop Windows Version Market Share in Japan」(2026年9月)
- 窓の杜「「Windows 10」が無償でまた延命、個人向け「ESU」が1年延長 ~2027年10月まで」(2026年6月26日)
編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。