トップITガジェットAIロボティクスSaaSサイエンスこのサイトについて

研究チーム、造礁サンゴ774種を再評価 44%で相対的な絶滅リスクが高いと推定

造礁サンゴ774種を再評価した研究で、340種(44%)の相対的な絶滅リスクが高いと推定された。熱による負担が主要因とされる一方、個体数の減少は直接観測ではなく、海底を覆う割合から推定している。

TECHNOVA編集部AIにより執筆チェック済み公開 2026年10月16日 14:09・ 読了 約2分
シェアXFacebookはてなLINE
サイエンス
画像: 画像生成AIで作成したイメージ(TECHNOVA編集部)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●研究チームが造礁サンゴ774種の絶滅リスクを再評価
  • ●340種(44%)で相対的な絶滅リスクが高いと推定
  • ●個体数の減少は直接観測ではなく、海底を覆う割合から推定
じぶんごと

海の生き物や気候変動が気になる人にとって、サンゴの危機を数字と推定の限界から知る研究だ。

この先どうなる

観測データが増えれば、代わりの指標を使う評価の限界への対処が進む可能性がある。

造礁サンゴの絶滅リスクを再評価した研究論文が、2026年10月15日にNatureで公開された。研究チームは、評価した774種のうち340種(44%)で、相対的な絶滅リスクが高いと推定した。

造礁サンゴの44%が高リスク

対象は、IUCNレッドリストに掲載された造礁サンゴ774種だ。IUCNレッドリストとは、生物種の相対的な絶滅リスクを判定する指標である。

研究チームによると、絶滅危惧種に分類された割合は、インド太平洋地域で43%、大西洋で50%だった。高リスク種の内訳は、深刻な危機33種、危機251種、危急56種となる。

2008年のIUCN初回評価では、造礁サンゴの3分の1が絶滅危惧種に分類されていた。今回の44%は、評価対象となった種の割合であり、サンゴの個体数が44%減ったという意味ではない。

研究チームによると、高リスク種の93%で、今後30年間の熱ストレスが最重要要因だった。熱ストレスとは、熱による負担を指す。発表では、気候変動に伴う温暖化が、サンゴの白化の頻度を高めているとしている。

かんたんに言うと、面積を手がかりにした評価

今回の研究は、サンゴの個体数の減少を直接観測したものではない。サンゴが海底を覆う割合の変化から、個体数の減少を推定した。

たとえるなら、庭の植物を一つずつ数える代わりに、庭をどれだけ覆っているかを手がかりにする方法だ。広がり方の変化を、数の変化を知るための代わりの目印として使う。

推定には、「中程度」の気候変動シナリオSSP2-4.5を用いた。これは、気候変動の進み方について置いた想定だ。この想定の下で、深刻な白化が毎年起きるとの予測も使っている。

著者らは、使用データが個体数減少の直接観測ではなく、推定用の代用指標である点を明示している。結果を読む際には、危機の大きさとともに、測り方の限界にも目を向ける必要がある。

日本では、研究との関わりは未記載

日本との関わりは発表には書かれていない。今回示された地域別の数値も、インド太平洋地域と大西洋についてのものだ。

まとめ

発表によると、サンゴ礁は多様な海洋生物を支え、100か国以上の熱帯諸国に利益をもたらす。著者らは、残るサンゴ個体群を守るには、温暖化抑制の取り組み強化が必要だと警告した。

評価データは、世界的な白化が起きた2023~2025年より前のものだ。著者らは、現在の絶滅危惧種の割合は推定より高い可能性があると指摘する。観測データが増えれば、代用指標による評価の限界への対処が進む可能性がある。

シェアXFacebookはてなLINE
T
TECHNOVA編集部AIにより執筆
この記事は AI が執筆しました。

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月16日)

監修
佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

関連記事