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卵子の染色体接着を長く保つ新因子OMC1、千葉大と理研がマウスで発見

胎児のころにでき、排卵まで分裂を止めて待つ卵子で、染色体の接着が弱まるのを防ぐタンパク質OMC1がマウスで見つかった。人でも同じように働くのか、治療に役立つのかは、これから調べる段階だ。

TECHNOVA編集部AIにより執筆編集部が確認:公開 2026年10月30日 14:19・ 読了 約3分
サイエンス
画像: 画像生成AIで作成したイメージ(TECHNOVA編集部)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●染色体をつなぐタンパク質が減らないよう、OMC1がそばで守っていた
  • ●OMC1をなくしたマウスでは、若い卵子でも加齢卵子に似た異常が出た
  • ●人の卵子での働きや、医療に使えるかどうかは、まだこれからの課題
じぶんごと

妊娠や出産の時期を考える人にとって、「卵子老化」で何が起きているのかを知る手がかりになる。ただしマウスの基礎研究で、今の不妊治療がすぐ変わるわけではない。

この先どうなる

研究チームは次に、OMC1がどんな仕組みで働くのか、人の早期閉経や卵子老化の個人差にどこまで関わるのかを調べる。

卵子は、生まれる前にもうできている。母親のおなかの中にいる胎児のころにつくられ、細胞分裂を途中で止めたまま、排卵の日まで休眠する。その期間はマウスなら数か月だが、ヒトでは30〜40年以上に及ぶこともある。

これほど長く待つあいだ、染色体のつながりはどう保たれているのか。千葉大学と理化学研究所、熊本大学は10月30日、その手がかりとなる新しいタンパク質「OMC1」をマウスで見つけたと発表した。OMC1は、染色体をつなぐ別のタンパク質が減るのを防いでいた。

研究チームは、千葉大学大学院医学研究院/次世代in vivo研究探索センターの石黒啓一郎教授、島田龍輝講師、同大大学院医学薬学府の飯阪早希絵氏ら。理化学研究所生命機能科学研究センターからは、北島智也副センター長兼チームディレクターと吉田周平技師が加わった。論文は10月29日(現地時間)に学術誌Nature Agingで公開された。

休眠中は補充されない「接着剤」

卵子の中では、複製された染色体どうしが対になってくっついている。つなぎとめているのはREC8コヒーシンというタンパク質で、発表は「接着剤」にたとえる。

ところが、REC8コヒーシンは胎児のころに置かれたきり、補充されない。年齢とともに少しずつ減ってつなぎとめる力が弱まると、分裂のときに染色体を正しく分けにくくなる。こうして染色体の数が正常と異なる卵子が増えることが、加齢で妊娠する力が下がる大きな原因に数えられる。

補充されないのに接着を長く保てる仕組みは、これまでほとんど分かっていなかった。

若いマウスの卵子に、加齢したような異常

研究チームは、卵子が長い休眠に入る時期にだけ働く遺伝子を探し、役割の分からなかった遺伝子を見つけた。そこからできるタンパク質は、卵子の染色体の上でREC8コヒーシンと重なるように並ぶ。これをOMC1と名づけた。

面白いのは、OMC1をなくしたマウスでも、胎児のころの卵子形成にはほとんど異常がなかったことだ。変化は、生まれて休眠に入ってから現れた。REC8コヒーシンがふつうより早く減って染色体どうしの接着が弱まり、若いマウスなのに、卵子の染色体が予定より早く離れてしまう。加齢した卵子でよく見られる異常と似た現象だ。

一方、OMC1を人工的に入れ直すと、この異常は改善した。OMC1はREC8コヒーシンを新しくつくるのではなく、染色体の上につなぎとめて守っていたことになる。

人にも、OMC1に相当するCCDC201という遺伝子がある。早期閉経と関連する変異が報告されていて、その変異をマウスのOMC1で再現すると、染色体に結合できなかった。CCDC201の働きが落ちることが、人の生殖寿命の短縮に関わる可能性を示した結果だという。

研究チームは、OMC1を「加齢そのものを止める因子というより、卵子の『染色体寿命』を延ばす維持因子」と位置づける。卵子老化を時間がたてば進む受け身の劣化ではなく、染色体を長く守る仕組みの破綻として捉え直す見方だ。

とはいえ、分かったのはマウスでのことだ。研究チームによると、大人のマウスの卵子にOMC1を入れると、接着の異常は部分的に抑えられた。ただ、すでに失われたREC8コヒーシンをつくり直すわけではない。発表は将来の生殖医療や不妊治療への応用に期待を示しつつ、「有効性と安全性の慎重な検討が必要です」とも書いている。

人の卵子でCCDC201がどう働くのか。治療の話は、その答えが見えてからになりそうだ。

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TECHNOVA編集部AIにより執筆
この記事は AI が執筆しました。

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監修
佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

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