IDC、世界スマホ出荷が前年同期比22.0%減と発表、部品高が影響
IDCの速報値によると、2026年7~9月の世界スマホ出荷は2億5530万台で、前年同期比22.0%減。メモリー不足に伴う部品高と供給難が響き、店頭価格の上昇で買い替えを先延ばしする人が増えているという。
ガジェット- ●IDC発表、世界スマホ出荷は前年同期比22.0%減
- ●IDCによると、メモリー不足で部品高と供給難が続く
- ●IDCによると、店頭価格上昇で買い替え先延ばしが増加
スマホの買い替えを考える人にとって、店頭価格の上昇とその背景に関わるニュースだ。
IDCは、スマホ市場の成長が2027年まで制約され、回復は早くても2028年になると予測している。
IDCは2026年10月15日付の発表で、2026年7~9月の世界スマホ出荷が2億5530万台だったと明らかにした。速報値では前年同期比22.0%減となり、IDCによると過去最大の減少率だ。
出荷が減るなか、メーカーごとに差
今回の集計は新品が対象で、再生品は含まない。速報値のため、今後修正される可能性がある。
主なメーカーの出荷台数と前年同期比は、IDCの速報値で次のとおりだ。
- Samsung:5780万台、5.8%減
- Apple:5730万台、4.0%減
- Xiaomi:3070万台、29.2%減
- OPPO:2560万台、34.5%減
- vivo:1910万台、31.5%減
SamsungとAppleも出荷を減らしたが、全体に占める出荷シェアは上がった。Samsungは前年同期の18.7%から22.6%へ、Appleは18.2%から22.4%へ上昇した。
IDCは、低価格スマホへの依存度が高い中国ブランドが、特に厳しい状況にあるとしている。
かんたんに言うと、部品の値上がりが買い替えに響く
IDCが背景に挙げるのは、AI(人工知能)需要に伴うメモリー不足だ。メモリーは、機器が作業に使う情報を置く部品である。
身近なたとえなら、料理に必要な材料が不足し、仕入れ値も上がっている状態に近い。完成品を用意する側は、材料の確保と費用の両方で負担を受ける。
IDCによると、メモリー価格は昨年から約350%上昇し、なお値上がり中だ。メモリー以外の主要部品も高値が続いているという。
この影響は、部品を調達するメーカーだけの話ではない。IDCは、スマホの店頭価格上昇によって、買い替えを先延ばしする人が増えているとしている。部品の不足、価格の上昇、買い替えの先送りがつながっているという説明だ。
日本ではどう受け止めるか
日本との関わりは発表には書かれていない。今回の数字は世界全体の出荷動向であり、日本のスマホ価格や買い替え状況を示したものではない。
日本で買い替えを考える際も、世界の集計と国内の状況は分けて読む必要がある。
まとめ
今回は、出荷減少と部品高が重なったという報告だ。IDCは、市場の成長が2027年まで制約され、回復は早くても2028年になると予測している。
一方、IDCは年末商戦期に販促や値引きが最も魅力的になると予想する。需要低迷が続けば、2027年に向けて在庫が積み上がる恐れも指摘している。市場全体の回復と、店頭での値引きの動きは分けて見ていく必要がありそうだ。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月15日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。