高速バス予約の「発車オーライネット」に不正アクセス 最大8,341件の予約情報が流出のおそれ、名前と電話番号など
高速バスの予約サイト「発車オーライネット」を運営する工房は10月15日、バス会社などとつなぐためのサーバーに不正なアクセスがあり、予約情報の一部が外に出たと発表した。カタカナの名前、電話番号、乗る日や路線などで、最大8,341件(5,614人分)にのぼる可能性がある。カード情報や住所、メールアドレスは含まれない。
IT- ●バス会社とつなぐためのサーバーに不正アクセスがあり、予約情報の一部が流出した
- ●対象は7月16日〜11月29日に乗る一部の予約。最大8,341件・5,614人分
- ●カタカナの名前と電話番号、乗る日や路線など。カード情報や住所は含まれない
7月16日から11月29日までに高速バスに乗る予約をした人は、対象になっている可能性がある。電話番号に、バス会社などを装った怪しいSMSや電話が来ても、書かれたURLは開かず、暗証番号やカードの番号を答えないようにしたい。
工房は、発車オーライネットで予約した対象の人に順にメールで知らせる。10月19日からは、電話の相談窓口(0120-539-020、9時〜18時)も開く。
高速バスや定期観光バスの予約サイト「発車オーライネット」を運営する工房は2026年10月15日、外部の取引先とつなぐためのサーバーに第三者が不正にアクセスし、利用者の予約情報の一部が外に出たと発表した。最大で8,341件、5,614人分にのぼる可能性がある。
何があったのか
工房によると、発車オーライネットなどの予約サービスをバス会社に提供するために使っている「連携用APIサーバー」に、9月16日から19日にかけて不審なアクセスがあった。工房がこれに気づいたのは10月13日だった。APIサーバーは、別の会社のシステムと予約のデータをやりとりするための窓口のような役割を持つ。
工房はすぐにこのサーバーの通信を止めたが、それまでの間に、予約情報の一部が外に漏れた跡が見つかったという。今は対策を終え、不正なアクセスが続いていないことを確かめたとしている。
流出したおそれのある情報
対象は、バスに乗る日が2026年7月16日から11月29日までの、一部の予約だ。
- カタカナの予約名(氏名)
- 電話番号
- 予約したバスの情報(乗る日、路線、予約番号など)
クレジットカードの情報、銀行口座の情報、住所、メールアドレス、パスワードは、このサーバーには保存されていなかった。
件数は最大で8,341件(5,614人分)で、まだ最終の確認中だ。このうち、発車オーライネットのサイトで予約したものは548件(448人分)。残りは、工房がバス会社などに提供している予約サービスに関わるものだという。
かんたんに言うと
発車オーライネットは、いろいろなバス会社の高速バスを予約できる窓口だ。バス会社のシステムと予約の情報をやりとりする「裏口の連絡通路」に不審者が入り、通路を通っていた予約の名簿の一部を見られた、というイメージだ。お金に関わる情報や住所は、この通路には置かれていなかった。
気をつけたいこと
工房によると、今のところ、この件による実際の被害の報告はない。ただ、流出した電話番号に、怪しいSMS(フィッシング詐欺)や知らない番号からの電話が来るおそれがある。
- 工房やバス会社が、SMSなどで暗証番号やクレジットカードの情報を聞くことはない
- 怪しいメッセージに書かれたURLは開かない
日本ではどうなるのか
工房は、個人情報保護委員会に報告し、警察に被害届を出した。連携しているバス会社や旅行サイトの運営会社にも知らせている。発車オーライネットで予約した対象の人には、順にメールで連絡する。問い合わせは、サイトのお問い合わせフォーム(9時〜18時)のほか、10月19日(月)から開く電話窓口(0120-539-020、9時〜18時)で受け付ける。
まとめ
高速バスの予約サイト「発車オーライネット」の連携用のサーバーに不正なアクセスがあり、7月から11月に乗る一部の予約のカタカナの名前や電話番号などが、最大8,341件流出したおそれがある。カード情報や住所は含まれない。電話番号に届く怪しいSMSや電話に気をつけたい。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月16日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。