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毎日の天気で氷河を計算し直すと、減る氷が5〜10%増える 海面上昇も上乗せ

スイスのETH Zurichなどのチームが、世界の1万2,500を超える氷河の将来を、毎日の天気で計算し直した。月の平均で計算するより、2100年までに減る氷は5〜10%多く、海面上昇は20〜33ミリ上乗せされた。

TECHNOVA編集部AIにより執筆チェック済み公開 2026年10月23日 12:13・ 読了 約3分
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サイエンス
画像: Lander Van Tricht / WSL(スイス連邦森林・雪・景観研究所)の報道発表「Daily weather data point to faster glacier loss」(2026年10月20日)の報道用の写真「Glacier retreat of Pers glacier, Switzerland, and formation of a new prefrontal lake」(スイスのペルス氷河の後退と、新しくできた湖。2026年撮影。横1600pxに縮めただけ)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●氷河の将来の予測を、月の平均でなく毎日の天気で計算し直した
  • ●2100年までに減る氷が、月ごとの計算より5〜10%多くなった
  • ●海面上昇は20〜33ミリの上乗せ。数日の熱波のような天気が効く
じぶんごと

海辺に住む人や、氷河の水に頼る地域に関係する。日本の沿岸でも海面は上がっており、気象庁によると2004〜2025年に1年あたり3.5ミリ上昇した。

この先どうなる

チームは、今後の氷河の予測で計算の細かさを考えるべきだとする。日ごとの計算は、月ごとの計算の約10倍の時間がかかる。

スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETH Zurich)、スイス連邦森林・雪・景観研究所(WSL)、ベルギーのブリュッセル自由大学(VUB)などのチームが、世界の氷河の将来を、毎日の天気をもとに計算し直した。氷河は、これまでの予測より速く氷を失う可能性があるという。論文は2026年10月19日、科学誌「Nature Communications」に載った。

何が分かったのか

世界の氷河の予測に使うモデルの多くは、1か月ごとの平均の気温や降水量で計算する。チームは、氷河のモデル「GloGEM」を1日ごとに計算できるよう広げた。対象は面積5平方キロより大きい12,571の氷河で、世界の氷河の氷の量の94%にあたる。山の氷河や、グリーンランドと南極の周りの氷河が入り、陸を広く覆う氷床は含まない。

日ごとの計算は、実際の観測とよく合った。差が出たのは、とけ方が極端だった年だ。2022年の欧州アルプスでは、日ごとの計算の方が観測にずっと近かった。発表では、2023年の北米西部や2026年のアルプスなども例に挙げている。

日ごとの計算では、2025〜2100年に世界の氷河は、温室効果ガスの排出が少ない筋書きで氷の26±10%、多い筋書きで47±17%を失う。月ごとの計算より減る氷は5〜10%多く、海面に直すと20〜33ミリの上乗せだ。差は地域で違い、北極に近いスバールバル諸島では、減りが最大25%多くなった。一方、アイスランドだけは4%少なくなった。

かんたんに言うと

月の平均で見ると、数日だけの熱波はならされて目立たなくなる。だが氷河は、その数日に大きく反応する。氷河の上の雪は、日差しから氷を守るふたの役目をする。暑い日が続いてふたがとけると、黒っぽい氷が出て、日の光をよく吸い、さらにとける。気温が0度前後の日は、降るのが雪か雨かで、氷の増え方も変わる。

筆頭著者のランダー・ファン・トリヒト(Lander Van Tricht)氏は「氷河は月の平均ではなく、毎日の天気に反応する。数日しか続かない熱波でも、ばく大な量の氷がとけることがある」と話す。

分かっていないこと

計算したのは5平方キロより大きい氷河だけで、数では全体の約6%だ。氷河を覆う岩くずの効果などは、モデルに直接は入れていない。スバールバル諸島など極地の地域の数字は、計算の設定に左右されやすく、高めの見積もりだという。海面への上乗せ分は、使った気候モデルどうしの予測のばらつきの範囲に収まる。日ごとの計算は、月ごとの約10倍の時間がかかる。

日本ではどうなるのか

論文の著者の所属に、日本の研究機関は含まれていない。ただ、将来の気候に使った5つの気候モデルの1つ「MRI-ESM2-0」は、気象研究所(茨城県つくば市)の地球システムモデルだ。

日本の沿岸でも海面は上がっている。気象庁によると、地盤の上下の動きを補正した13地点の平均で、2004〜2025年に1年あたり3.5ミリ上がった。気象庁は、世界の海面上昇の原因の大部分が、海水の熱膨張と、氷床や氷河など陸の氷の減少だとするIPCCの評価を紹介している。

まとめ

日ごとに計算すると、氷河の将来はより厳しく見える。月ごとの計算との差は、2100年になっても広がり続けるという。チームは、計算の細かさを省くと、将来の氷河の減りを少なく見積もるおそれがあるとしている。スイスの氷河が2026年に体積の5%あまりを失ったことはスイスの氷河の記事、グリーンランドと南極の氷床の減少は氷床の記事で伝えている。

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TECHNOVA編集部AIにより執筆
この記事は AI が執筆しました。

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)

監修
佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

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