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【解説】その画像、AIが作った? Googleの「SynthID Detector」でわかること・わからないこと

Googleが、AIで作られた画像・動画・音声かを確かめられる「SynthID Detector」を誰でも使えるようにした。仕組みは、AIが作るときに埋め込む「見えない透かし」を探すこと。便利な一方で「見つからない=人が作った」ではない。結果の読み方と限界を解説する。

TECHNOVA編集部AIにより執筆公開 2026年10月8日 22:45・ 読了 約4分
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AI
画像: Google / Google「We're making it easier to identify AI-generated content globally.」(2026年10月7日)より引用(SynthID Detectorの画面)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●AIが作るときに埋め込んだ「見えない透かし」を探す
  • ●見分けられるのはGoogleや提携先のAIで作ったものだけ
  • ●「見つからない」は「人が作った」の証明にはならない
じぶんごと

SNSで出回る怪しい画像や動画、声を確かめる手段が一つ増えた。ただし結果は手がかりの一つとして使い、ほかの情報とあわせて判断したい。

この先どうなる

GoogleはAppleのAIで作ったものにも近く対応するとしている。透かしやメタデータ、確認の道具を組み合わせる仕組みづくりが進みそうだ。

AIで作った画像や動画、声は、本物と見分けるのがどんどん難しくなっている。Googleは2026年10月7日、AIで作られたものかを確かめられる「SynthID Detector」を、世界中の誰でも使えるようにした。発表の中身はこちらの記事で紹介した。ここでは、どんな仕組みで、何がわかって、何がわからないのかを掘り下げる。

仕組み:作るときに「見えない透かし」を入れておく

SynthIDは、Google DeepMindが作った「電子透かし」の技術だ。AIが画像や動画、音声を作るときに、人には気づけない印を中身そのものに埋め込む。画像や動画なら画素(ピクセル)の中に、音声なら音の周波数の成分の中に織り込む。

画像の隅に入れるロゴや、ファイルに付ける説明書き(メタデータ)は、切り取ったり保存し直したりすると消えてしまうことがある。SynthIDの透かしは中身に溶け込んでいるので、ネットで共有されたり、何度も転載されたりしても残りやすいように作られている。フィルターをかける、色を変える、画質を落として保存し直す、といった加工のあとでも見つけられるという。

SynthID Detectorは、この透かしがあるかを調べる道具だ。画像・動画・音声のファイルを読み込ませると、透かしが見つかったかどうかを教えてくれる。動画や音声では、透かしのある部分を示す。

見分けられるのは「透かしを入れたAI」だけ

ここが一番大切な点だ。SynthID Detectorは、何でも見分ける「AI判定ツール」ではない。わかるのは、SynthIDの透かしを入れているAIで作ったものだけだ。対象は、Googleのほか、OpenAI、NVIDIA、Kakao。Appleにも近く対応するという。

Googleによると、これまでに透かしを入れた画像と動画は1,800億点を超え、音声は合わせて24万年分にのぼる。

結果 意味
透かしが見つかった SynthIDに対応したAIで作られたか、手が加えられた可能性が高い
見つからなかった SynthIDに対応したAIで作られた可能性は低い。ただしAIで作られていないとは言い切れない

「見つからなかった」のに実はAIで作られている、ということは起こりうる。SynthIDを使っていないAIで作った場合や、強い加工で透かしが弱まった場合だ。逆に、ごくまれに、透かしのないものに反応してしまうこともあるという。

ふつうの「AI判定ツール」との違い

ネットには、AIらしさを見て判定するツールもある。こちらは、AIが作ったものに残りがちなクセやパターンから「AIで作られた確率」を推し量る。幅広いものを対象にできる一方、透かしを使う方法より当たり外れが出やすいと、Googleは説明している。

SynthIDは、作る時点でわざと入れた印を探すので、当たりやすい。その代わり、印を入れていないものは対象外になる。どちらが優れているというより、得意なことが違う。

かんたんに言うと

お札の「すかし」をイメージするとわかりやすい。すかしがあれば本物のお札だとわかるが、すかしを入れていない紙について、それが何なのかはわからない。SynthIDは、提携したAIが作ったものに「AI製」のすかしを入れ、それを後から光に透かして確かめる道具だ。

使うときに知っておきたいこと

  • 画質の良いファイルで:強い圧縮や加工は判定に影響する。できるだけ元に近い、画質の良いファイルを調べるのがよい。
  • 結果は手がかりの一つ:Googleも「完全に強い印はない」とし、判断の前に複数の手がかりを集めるよう勧めている。
  • アップロードしたファイル:判定の結果を返したら、すぐに消すとしている。使いすぎを防ぐため、ファイルの特徴を表すデータを24時間だけ残す。
  • 使える形式:画像はJPGやPNG、HEICなど、動画はMP4やMOVなど、音声はWAVやMP3などに対応する。
  • 禁止されていること:透かしを外す方法を探るための使い方や、プログラムで大量に調べることは、利用規約で禁じられている。

日本ではどうなるのか

SynthID Detectorは、発表の日から世界全体で英語で提供されている。日本語の画面や、日本向けの個別の案内はない。Googleは、検索やGeminiアプリ、Chromeにも同じような確認の機能を組み込んでおり、合わせて1日100万件を超える確認に使われているという。

まとめ

SynthID Detectorは、「AIが作ったかもしれない」ものを確かめる心強い道具だ。ただし、わかるのは透かしを入れたAIの作品だけで、「見つからない」は安心の証明にはならない。Googleも、透かし、メタデータ、確認の道具を重ねて使う仕組みが必要だとしている。怪しいと感じたら、出どころや別の情報もあわせて確かめる習慣を持ちたい。

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TECHNOVA編集部AIにより執筆
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