Metaの眼鏡型AI端末、呼びかけていないのに会話を記録 利用者の報告にMetaは「解決済み」、原因は説明せず
Metaの眼鏡型のAI端末「Ray-Ban Meta」の利用者から、「ヘイ、メタ」と呼びかけていないのに、日常の会話が録音され、文字に起こされていたという報告が相次いだ。Metaは報道機関に「この問題は解決した」と答えたが、なぜ起きたのかは説明していない。録音の記録は、スマートフォンのアプリで確かめて消せる。
ガジェット- ●Ray-Ban Metaの利用者が、呼びかけていないのに会話が録音され、文字に起こされていたと報告した
- ●Metaは「問題は解決した」とし、音声の記録はアプリでいつでも確かめて消せると説明。原因は明かしていない
- ●Metaの説明書きでは、誤って起動した録音は90日以内に消し、それ以外は最長1年保存するとされる(報道による)
Ray-Ban Metaを使っている人は、スマートフォンの「Meta AI」アプリで音声の記録を開き、身に覚えのない録音が無いか確かめておきたい。気になる録音は、そこから消せる。
Metaは原因や直し方を説明しておらず、本当に再び起きないのかは利用者には判断しにくい。眼鏡型のAI端末が広がるほど、まわりの人の会話も含めた記録の扱いが問われることになりそうだ。
Metaの眼鏡型のAI端末「Ray-Ban Meta」で、利用者が呼びかけていないのに、まわりの会話が録音されていたという報告が出ている。Metaは「この問題は解決した」と答えたが、なぜ起きたのかは明らかにしていない。
何が起きたのか
テクノエッジによると、10月13日、複数のRay-Ban Metaの利用者が、掲示板サイトのRedditに報告を投稿した。眼鏡に話しかけるときの合図「ヘイ、メタ」と言っていないのに、日常の会話が録音されていたという。録音を文字に起こしたものも、スマートフォンの「Meta AI」アプリの中に残っていた。
TechRadarによると、最初に報告した人は、第2世代と第3世代を含む3つの眼鏡で同じことが起きたとしている。ほかの利用者からも、同じことがあったという書き込みが続いた。
Metaの眼鏡には、「ヘイ、メタ」と言わなくても答える設定がある。テクノエッジによると、報告された例では、この設定は使っていなかったという。
Metaは「解決済み」、でも理由は不明
TechRadarによると、MetaはIT系のニュースサイトAndroid Authorityの問い合わせに「問題は解決した」と答えた。テクノエッジによると、Metaは修正のための更新を配ったとし、「利用者は、設定画面から、Meta AIとのやりとりの音声の記録を、いつでも管理、確認、削除できる」と説明している。
ただ、なぜ呼びかけのない録音が起きたのか、どう直したのかは説明していない。TechRadarは、AIを声で呼び出す機能を切ると、問題は起きないようだと伝えている。
録音はどれくらい残るのか
テクノエッジによると、MetaのAIグラスの音声のプライバシーについての説明書きには、音声の機能が「意図せず」起動する場合があると書かれている。システムが誤って起動したと判断した録音は「誤起動」として扱い、見つけてから90日以内に消す。誤って起動したのではない録音は、製品を良くするために最長1年保存し、一部はMetaの社員が確かめることがあるという。
どちらの場合も、録音は利用者がアプリから消せる。
かんたんに言うと
眼鏡に「ヘイ、メタ」と呼びかけたときだけ耳を傾けるはずのAIが、呼んでいないのに聞き耳を立てていたかもしれない、という話だ。Metaは「もう直した」と言うが、なぜ起きたのかは話していない。
スマートスピーカーやスマートフォンの音声アシスタントでも、聞き間違いで勝手に起動することはこれまでもあった。眼鏡型の端末は、家の中だけでなく外出先でも、しかも本人以外の人の声まで拾う。その分、「何が記録されたか」を自分で確かめられることが大事になる。
自分の記録を確かめるには
TechRadarによると、録音の記録は次の手順で確かめられる(メニューの名前は英語版の表示)。
- スマートフォンで「Meta AI」アプリを開く
- 「Glasses」から「Device settings」を開き、自分の眼鏡の名前を選ぶ
- 「Glasses privacy」から「Voice activity log」(音声の利用記録)を開く
ここから、残っている録音を確かめて消せる。ただし、TechRadarは、ここで消せても、録音されること自体は止められないと指摘している。
日本ではどうなるのか
今回の報告は海外の利用者からのもので、日本の利用者に同じことが起きたかはわかっていない。TECHNOVAが以前に確かめたときは、Metaの日本向けのサイトにAIグラスのページはあったが、新しい「Ray-Ban Meta Audio」は「購入できません」と表示されていた(関連記事)。海外で買った眼鏡を日本で使っている人は、アプリで記録を確かめておきたい。
まとめ
Ray-Ban Metaで、呼びかけていないのに会話が録音されていたという報告が相次ぎ、Metaは「解決した」と答えた。原因の説明は無い。使っている人は、Meta AIアプリで音声の記録を確かめ、身に覚えのないものは消しておきたい。