NEC、仕事でのAI満足度は66.9%も幸福感は49.7%、意識調査を公開
NECが、業務でAIを使う513名の意識調査を公開した。AI活用への満足度は66.9%だが、幸福感・充実感を感じる人は49.7%。職場の環境や、効率化で生まれた時間の使い方による違いも示した。
AI- ●NECが業務でAIを使う513名の意識調査を公開
- ●AI活用の満足度は66.9%、幸福感は49.7%
- ●生まれた時間の活用状況で、幸福感に違いがあった
仕事でAIを使う人や導入を進める職場にとって、時間短縮の先に何をするかを考える材料になる調査だ。
NECは、AIと幸福感に関する有識者5名への取材記事をWebで公開する予定だ。
NECは2026年10月20日、働く人のAI(人工知能)と幸福感に関する意識調査を公開した。業務でのAI活用に満足する人は66.9%だった一方、AI活用による幸福感・充実感を感じる人は49.7%だった。
AIへの満足と仕事の幸福感に差
NEC調査では、AI活用の満足度と幸福感に17.2ポイントの差があった。AI活用に満足していても、幸福感が上がっていない人は23.0%だった。
調査は2026年7月、日本全国でインターネットを通じて実施した。対象は業務でAIを使う22〜59歳の男女513名だ。勤務先は従業員数50名以上かつ年間売上高10億円以上の組織・団体に限られる。
法人ではなく個人への調査であり、組織に関する回答は本人の認識に基づく。仕事でAIを使うすべての人の状況を、そのまま表す数字ではない点に注意が必要だ。
かんたんに言うと、便利さと充実感は別
たとえるなら、作業を早く終えられる道具に満足することと、空いた時間を納得のいく仕事に使えることは別だ。今回の調査は、AIへの評価だけでなく、それを使う職場の環境にも目を向けている。
NECは、ルール見直し、議論の場、任せる範囲の共有、現場の声の反映という4項目でAI活用環境を評価した。
4項目に一つも該当しない人の幸福感は25.8%。1項目に該当する人は45.6%、すべてに該当する人は73.9%だった。勤務先が4項目すべてを整備済みとの回答は30.6%だった。
生まれた時間を使う「受け皿」はあるか
AIで生まれた時間を、人にしか出せない仕事の強化に使いたい人は35.5%だった。一方、効率化が目的で、その先の時間の使い方は考えていない人は10.3%だった。
すでに価値創出、つまり新たな価値を生む仕事に活用している人は15.4%。取り組みたいが仕組みや受け皿がない人は27.5%だった。
時間を価値創出に活用できている人の幸福感は84.8%。意欲があっても受け皿がない人は31.2%で、53.6ポイントの差があった。単に時間が生まれるかだけでなく、その時間を使う機会の有無でも回答が分かれた。
まとめ
今回の調査では、AI活用への満足と幸福感は同じではなかった。効率化の先にある仕事や、それを支える職場の仕組みを見直す材料になる可能性がある。
NECは今後、AIと幸福感に関する有識者5名への取材記事をWebで公開する予定だ。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月20日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。