京都大学、若い太陽型星の巨大黒点とスーパーフレア活動の強さに関係を発見
京都大学は、若い太陽型星で巨大黒点の面積が大きい時期ほど、スーパーフレアの頻度と総エネルギーが大きかったと発表した。学部生の自主ゼミから始まった研究で、宇宙望遠鏡の約7年間の観測データを解析した。
サイエンス- ●京都大学が若い太陽型星の黒点と巨大な爆発の関係を発表
- ●巨大黒点の面積が大きい時期ほど、爆発の頻度も高かった
- ●学部生の自主ゼミから始まり、約7年間の観測データを解析
星の周りの惑星がどんな宇宙環境に置かれるのかに関心がある人に、手がかりとなる研究だ。
黒点と爆発の関係を手がかりに、恒星の周囲の惑星がさらされる宇宙環境の理解が進む可能性がある。
京都大学は2026年10月19日、若い太陽型星の黒点と巨大な爆発の関係を発表した。同大学によると、巨大黒点の面積が大きい時期ほど、爆発の頻度と総エネルギーが大きかった。
黒点の大きさと爆発の活動に関係
研究対象は、年齢約3000万年から1億年の若い太陽型星3つだ。太陽型星とは、太陽と同じ型の星を指す。
恒星で起こる爆発現象を「恒星フレア」と呼ぶ。そのうち、非常に大規模なものが「スーパーフレア」だ。京都大学によると、対象の3つの星でスーパーフレアが発生していた。
研究では、星の表面にある巨大黒点の面積と、スーパーフレア活動との関係を調べた。その結果、面積が大きい時期ほど発生頻度が高かったという。加えて、スーパーフレアの総エネルギーも大きかったとしている。
注目点は、爆発の回数だけでなく、総エネルギーにも黒点の面積との関係が見られたことだ。
かんたんに言うと、星の活動日誌を照合
たとえるなら、黒点の大きさを記した日誌と、爆発の記録を重ね合わせるような研究だ。黒点が大きい時期と、爆発が活発な時期との対応を調べた形になる。
京都大学によると、この関係は、規模の小さい太陽フレアと共通する性質だという。若い星の巨大な爆発にも、太陽で起こる小さな爆発と似た傾向が見られたことになる。
同大学は、黒点の磁気エネルギー総量の変化に応じて、スーパーフレアが起こると解釈している。観測で見いだした面積と活動の関係を、磁気エネルギーの変化から捉えた説明だ。
学部生の自主ゼミから研究へ
研究の出発点は、京都大学の学部生が主体となる自主ゼミだった。一柳大治朗、山田大翔、山敷大亮、石原一真が、学部生時代に研究に取り組んだ。
解析に使ったのは、NASAの宇宙望遠鏡TESSが約7年間にわたり取得したデータだ。研究成果は2026年10月19日、日本天文学会の国際学術誌にオンライン掲載された。
まとめ
今回の成果は、若い星の巨大黒点とスーパーフレア活動の関係を示したものだ。京都大学は、恒星の周囲の惑星がさらされる宇宙環境を解明する手がかりになるとしている。
星の表面の変化と爆発の関係を調べることが、その周囲の惑星を取り巻く環境の理解につながる可能性がある。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月19日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。