iPhone XSとXRにも修正 悪用の報告がある脆弱性、iOS 18.7.11で
Appleは10月27日(日本時間)、iPhone XS、XS Max、XR向けにiOS 18.7.11を出した。特定の個人を狙った攻撃に悪用された可能性がある脆弱性を含め、3件を直す。iPhone 11以降では9月に直していた不具合だ。
IT- ●iPhone XS、XS Max、XR向けにiOS 18.7.11が出た
- ●悪用された可能性がある脆弱性を含め、3件を直した
- ●iPhone 11以降は、iOS 27.2か26.7.2で多くの脆弱性を直した
古いiPhoneを使っている人や、家族に譲った人は、「設定」の「一般」にある「ソフトウェアアップデート」から、iOS 18.7.11を入れておきたい。
Appleは、XSとXR向けの更新をいつまで続けるかを示していない。今回は、新しい機種より約1か月遅れて同じ修正が届いた。
机の引き出しにしまった、予備のiPhone XR。親に譲ったiPhone XS。そうした古いiPhoneにも、大事な更新が届いた。
Appleは日本時間の2026年10月27日未明、iPhone XS、XS Max、XR向けに「iOS 18.7.11」を出した。直した脆弱性は3件だ。
このうち1件は、すでに悪用された可能性がある。画像などを描く仕組み「CoreGraphics」の不具合で、細工したファイルを処理させると、攻撃者が思いどおりにプログラムを動かせるおそれがあった。Appleは、iOS 27より前の版で、特定の個人を狙った「極めて高度な攻撃」に使われた可能性があるとの報告を把握しているという。
実はこの不具合、iPhone 11以降では9月28日のiOS 26.7.1ですでに直っていた。XSとXRには、約1か月遅れで同じ修正が届いた形だ。
残りの2件も軽くはない。悪意のあるアプリが、許可なくカメラを使えるおそれ。もう1件は、アプリが利用者の大事な情報を漏らすおそれだ。
とはいえ、狙われたのは特定の個人で、多くの人がすぐに被害に遭う話ではない。もっとも、今回のように、古い機種には修正が遅れて届くことがある。使い続けるなら、更新はこまめに入れておきたい。
自分のiPhoneはどの版か
同じ日には、ほかの機種向けの更新も出た。どれを入れるかは、機種と、今のiOSで決まる。
| 使っているiPhone | 入れる版 | 直した脆弱性 |
|---|---|---|
| iPhone 11以降で、iOS 27 | iOS 27.2 | 163件 |
| iPhone 11以降で、iOS 26のまま | iOS 26.7.2 | 134件 |
| iPhone XS、XS Max、XR | iOS 18.7.11 | 3件 |
件数は、Appleの案内に載った脆弱性の識別番号を、TECHNOVAが数えたものだ。iOS 27に上げていない人も、26.7.2で多くの修正を受けられる。iOS 27.2で直した中身は別の記事に詳しい。Siri AIが日本語で使えるようにもなった(Siri AIの記事)。
XSとXRへの修正がいつまで続くかは、Appleは示していない。2018年に出た機種で、そろそろ区切りが来てもおかしくないだろう。
2026年10月27日 更新: iOS 27.2とiOS 26.7.2で直した脆弱性の件数に、2026年より前の識別番号を数え漏らしていました。162件を163件に、133件を134件に直しました。
- Apple「About the security content of iOS 18.7.11 and iPadOS 18.7.11」(2026年10月26日)
- Apple「About the security content of iOS 26.7.1 and iPadOS 26.7.1」(2026年9月28日)
- Apple「About the security content of iOS 27.2 and iPadOS 27.2」(2026年10月26日)
- Apple「About the security content of iOS 26.7.2 and iPadOS 26.7.2」(2026年10月26日)
- Apple「Apple security releases」
編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。