Google DeepMind、世界の土地を森林など6種類に分ける地図を無料公開
Google DeepMindが森林地図「ForTy 2020」を公開した。世界の土地を10メートル四方ごとに6種類に分類。森林が失われた後の土地利用も追える早期公開版のデータを、無料で提供する。
AI- ●Google DeepMindが森林地図を無料公開
- ●世界の土地を10メートル四方ごとに6種類に分類
- ●森林消失後の土地利用も追えるデータを早期公開
コーヒーやカカオの生産と森林の関係に関心がある人に、土地の変化を知るための研究成果だ。
今後数カ月、協力機関や利用者とともに時系列データを改善する予定だ。
Google DeepMindは2026年10月22日、森林地図「ForTy 2020」を公開した。世界の土地を10メートル四方ごとに6種類に分け、木があるかだけでなく、森林の種類まで示す地図だ。
緑の量だけでなく、森林の種類を示す
共同開発にはGoogle Research、世界資源研究所、国際応用システム分析研究所も参加した。分類には国連食糧農業機関(FAO)の定義を用いている。
区分は「原生林」「自然再生林」「植栽林」「プランテーション林」「樹木作物・アグロフォレストリー」「その他の土地」だ。
原生林は、人によるかく乱の形跡が見られない在来の森林を指す。自然再生林は、伐採や火災の後などに自然に育ち直した森林だ。一方、植栽林は人が植樹や種まきを行い、長い周期で管理する森林を指す。
プランテーション林は、成長の速い木を集約管理する林だ。樹木作物・アグロフォレストリーには、カカオや果物などを育てる農地が含まれる。
かんたんに言うと、緑の土地の「内訳表」
同じ緑色の箱でも、中身を分けてラベルを付けるような地図だ。Google DeepMindによると、伐採後に植林されて再び緑になった場所でも、自然林からの転換を捉えられるという。
分類の学習には、専門家の調査などから集めた約170万地点の分類例を使った。入力には、衛星観測を10メートル区画ごとに要約したAlphaEarth Foundationsのデータを利用した。
検証は無作為に選んだ世界の9,000超の地点で実施。各地点を訓練済みの専門家2人が調べた。同社によると、森林タイプの正答率は90%だった。
2017~2025年の変化を年ごとに示す時系列データも、早期公開版として提供した。同社は、森林消失後に植林地や農地など何に変わったかも確認できるとしている。
日本では
地図と時系列データはGoogle Earth Engineで無料公開されている。利用を認める条件を定めたオープンライセンスの下での公開だ。
ただし、日本での提供は発表されていない。日本との関わりは発表には書かれていない。
まとめ
ForTy 2020は、EUの森林破壊防止規則(EUDR)で基準となる2020年の森林状況を示す地図と位置付けられる。この規則はコーヒーやカカオ、パーム油などに、2020年以降の森林から農地への転換がないことを求める。
今後数カ月、協力機関や利用者とともに時系列データを改善する予定だ。森林の量だけでなく、その種類と変化を確かめる手掛かりになる可能性がある。
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チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月22日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。