Google CloudのA5X、2026年11月に一般提供へ AI計算基盤
NVIDIAは、Google CloudのAI計算基盤A5Xを2026年11月に一般提供する予定と発表した。経験から学ぶAIの研究や動画制作の支援に活用されている。日本での提供は発表されていない。
IT- ●Google CloudのA5Xは2026年11月に一般提供予定
- ●NVIDIAによると、AIの学習や回答を作る計算を支える
- ●日本での提供は発表されていない
動画制作にAIを使う人には、制作を支える計算基盤の動きとして関係する。
A5Xの一般提供が進めば、経験から学ぶAIや制作支援の研究・活用を後押しする可能性がある。
NVIDIAは2026年10月21日、Google CloudのAI(人工知能)向け計算基盤A5Xについて発表した。Vera Rubin基盤のA5Xインスタンスは、2026年11月に一般提供予定だ。
何が発表されたのか
A5Xは、クラウド上で利用する計算環境である。インスタンスとは、利用者が使う計算環境の単位を指す。今回は一般提供の開始そのものではなく、開始予定が示された。
A5XはNVIDIA Vera Rubin NVL72を採用する。冷却には、液体で機器の熱を逃がすGoogle Cloudの第4世代の液冷技術を使う。欧州への提供拡大も予定している。
NVIDIAによると、A5XはAIの学習や推論、大規模な強化学習を支える。推論は、学習したAIが回答などを作るための計算だ。強化学習は、行動の結果を評価し、よりよい結果につながるよう学ぶ方法を指す。
かんたんに言うと、AIが練習を重ねるための土台
経験から学ぶAIは、練習問題を解き、採点を受け、解き方を直す流れにたとえられる。NVIDIAの説明では、経験の生成、結果の評価、モデル更新を繰り返す。A5Xは、その繰り返しに必要な計算を支える基盤という位置づけだ。
最初にA5Xを利用した顧客は、ロンドンのIneffable Intelligenceである。同社はAlphaGo開発者のDavid Silverが設立した。A5Xを使い、経験から継続的に学ぶ「superlearner」を研究している。
制作の現場に向けた実演もあった。WPPはA5X上で、制作を支援するAIエージェントの構成例を示した。AIエージェントとは、依頼に応じて作業を組み立て、実行する仕組みだ。
NVIDIAによると、WPPのAIは対話で動画生成などを組み立てる。実行前には人の承認を得るという。また、初期試験では通常複数台を要する処理がA5Xの1台で動いたとしている。これは初期試験の結果であり、あらゆる処理についての説明ではない。
日本では
日本での提供は発表されていない。資料には、日本で使えるか、提供時期、価格、日本語への対応についての記載がない。2026年11月の一般提供予定を、そのまま日本向けの開始予定と受け取ることはできない。
まとめ
A5Xは、経験から学ぶAIの研究と、制作を支援するAIの双方を支える計算基盤だ。一般提供は2026年11月の予定で、欧州への拡大も計画されている。提供が進めば、こうした研究や活用を後押しする可能性がある。日本での利用については、追加の発表を確認する必要がある。
同じ話題を、ほかのメディアでも
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月22日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。