Bose、イヤホンのSkullcandyを買収 別のブランドとして続け、Boseの音の技術を広げる
米国の音響機器の会社Boseは2026年10月21日(米国時間)、イヤホンやヘッドホンのブランドSkullcandyを買収したと発表した。Skullcandyは、Boseの中で別のブランドとして続ける。両社は数年前から組んでいて、Skullcandyの製品にはBoseの音の技術が入っている。金額などの条件は明かしていない。
ガジェット- ●Boseが、米国のイヤホンやヘッドホンのブランドSkullcandyを買収したと、10月21日(米国時間)に発表した。金額などの条件は明かしていない
- ●Skullcandyは、Boseの中で別のブランドとして続ける。本拠地も、生まれた土地の米ユタ州パークシティのまま
- ●両社は数年前から組んでいて、Skullcandyの製品には「Sound by Bose」の技術が入っている。Boseは、ブランドを増やして、より多くの人に届けるとしている
日本でも、Skullcandyのイヤホンやヘッドホンは売られている。Boseの技術を使った完全ワイヤレスイヤホン「Method 360 ANC」は1万9,990円で、Boseの製品より手に取りやすい。今使っている製品が、今回の買収ですぐに変わるわけではない。
Boseは、Skullcandyの成長に投資し、技術や世界の販売網を使えるようにするとしている。Boseの技術を使ったSkullcandyの製品は、これから増えそうだ。日本での売り方が変わるかは、発表されていない(TECHNOVAの見方)。
米国の音響機器の会社Boseは2026年10月21日(米国時間)、イヤホンやヘッドホン、スピーカーのブランド「Skullcandy」を買収したと発表した。Skullcandyは、これからもBoseの中で別のブランドとして続ける。
何が決まったのか
Boseの発表によると、Skullcandyは、米国の投資会社Mill Road Capital Managementが運用するファンドから買った。金額などの条件は明かしていない。
Skullcandyは、2003年に米ユタ州パークシティのリフトの上で生まれたブランドだ。スケートボードやスノーボード、サーフィンといった、ボードを使うスポーツの文化と深く結びついている。音と見た目の両方で個性を出したイヤホンやヘッドホン、スピーカーを作ってきた。
別のブランドとして続ける
Boseによると、Skullcandyは、Boseの高級な音響機器の事業の中で、別のブランドとして続ける。本拠地も、パークシティのままだ。
Boseは、Skullcandyの成長に投資するとしている。Boseの技術や資金、世界の販売網、取引先とのつながりを使えるようにしたうえで、ブランドらしさを保ったまま育てる自由を与えるという。
Skullcandyは、ボードスポーツのほか、音楽やゲーム、フィットネスの世界ともつながりが深い。Boseは、これまで届きにくかった人たちに、Skullcandyを通じて届けられるとみている。
もともと組んでいた2社
2社は、数年前から組んでいた。Skullcandyのイヤホンやヘッドホンには、すでに「Sound by Bose」と呼ぶBoseの技術が入っている。
日本でも、その製品が売られている。AV Watchによると、2025年8月29日には、Boseと組んで音を作った完全ワイヤレスイヤホン「Method 360 ANC」が1万9,990円で発売された。2026年8月には、Boseの雑音を打ち消す技術(ANC)などを使ったヘッドホン「Crusher 1080 ANC」(一般の販売価格4万9,800円)の先行販売も始まった。
AV Watchによると、Skullcandyは2025年の発表の時点で、米国で99.99ドル以下の手ごろな価格帯で、シェア(市場での割合)が1位だとしていた。
なぜBoseは買うのか
BoseのCEOのLila Snyder氏は、Bose自身の製品だけでなく、技術の提携や、増えていくブランドを通じて、より多くの人に届けたいと話した。株を市場に出していない会社なので、信じる機会に、思い切った長い目での投資ができるとし、Skullcandyはその好例だとした。
Boseのブランドには、Boseのほか、高級なオーディオの「McIntosh」「Sonus faber」があり、そこにSkullcandyが加わる。高級な機器から、若い人が手に取りやすい価格の製品まで、値段の幅と客の層を広げる狙いとみられる(TECHNOVAの見方)。
SkullcandyのCEOのBrian Garofalow氏は、「Skullcandyとファンにとっての勝利だ」と話した。Boseに加わることで、Boseの音の知識や技術を製品に取り入れ、体験をさらによくできるという。
かんたんに言うと
老舗の料亭が、若い人に人気の気軽な食堂を仲間に入れたようなものだ。店の名前や雰囲気はそのまま残し、料亭の板前の技を分けてもらう形になる(TECHNOVAの見方)。
日本ではどうなるのか
Skullcandyの製品は、日本でも「Skullcandy Japan」が売っている。今回の発表では、日本での売り方が変わるかどうかは示されていない。今使っているイヤホンやヘッドホンが、買収ですぐに使えなくなるようなことはない。
これから買う人は、Boseの技術が入った製品かどうかを「Sound by Bose」の表示で見分けられる。Boseの製品より手ごろな価格で、Boseの雑音を打ち消す技術を試せる選択肢になる(TECHNOVAの見方)。
まとめ
Boseは、イヤホンやヘッドホンのブランドSkullcandyを買収した。Skullcandyは別のブランドとして続け、本拠地もパークシティのままだ。2社はもともと組んでいて、Boseの技術を使った製品は日本でも売られている。金額などの条件は明かされておらず、日本での扱いが変わるかもまだ分からない。
- Bose「Bose Corporation Acquires Skullcandy, Expanding Its Consumer Audio Portfolio to Reach New Audiences」(2026年10月21日)
- AV Watch「米BoseがSkullcandyを買収。独立ブランドとして継続展開」(2026年10月22日)
- AV Watch「スカルキャンディー、2万以下でボーズサウンドの完全ワイヤレスイヤフォン」(2025年8月26日)
- AV Watch「Skullcandy、BoseのANCとサウンドチューニング採用の震えるヘッドフォン「Crusher 1080 ANC」」(2026年8月6日)
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月22日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。