日本語で遊びたい海外ゲームに投票、作り手に届ける「LocHatch」のベータ版が公開
株式会社ロックハッチは10月22日、日本語にしてほしいゲームに投票できる「LocHatch」のベータ版を公開した。投票は無料で、集まった票とコメントを開発元に届ける。投票しても日本語化は約束されない。
IT- ●日本語にしてほしいゲームに投票できるサイトの試験版が公開
- ●投票は無料。文字か音声かを選び、票とコメントを作り手に届ける
- ●票は日本語化の約束ではない。先行予約は今後の計画
言葉の壁で海外のゲームをあきらめてきた人向けだ。メールアドレスを登録すれば無料で投票でき、作り手に日本語版を待つ声を数で伝えられる。
作り手と合意した作品で、日本語版の先行予約を受ける計画だ。日本語以外の約31言語への投票と予約、コミュニティ機能も加える予定だ。
株式会社ロックハッチ(東京都千代田区)は2026年10月22日、「LocHatch(ロックハッチ)」のベータ版(試験版)を公開した。日本語にしてほしいゲームに投票し、その声を作り手に届けるサービスだ。同社はゲームのローカライズ(別の言語向けに作り直すこと)の事業を手がける。投票は無料で、パソコンやスマートフォンのブラウザから使える。
何が発表されたのか
使い方は3段階だ。まず、遊びたいゲームを名前で探す。英語の題でも探せるほか、ランキングやゲームの催しの特集からも選べる。次に、欲しい日本語対応を「テキスト」(字幕や画面の文字)か「音声」(フルボイス)から選んで1票を入れる。作り手へのコメントも残せる。集まった票とコメントは、ロックハッチが開発元やパブリッシャー(販売元)に届ける。
ゲームの情報は、パソコン向けのゲーム販売サイト「Steam」のストアの情報を使う。紹介文は、その情報をもとにAIで作っている。載っていないゲームも、Steamのゲームなら掲載を申請できる(審査あり)。
1人が入れられるのは、同じゲーム・同じ種類につき1票だ。確定した票は、あとから取り消せない。ランキングには直近7日間の新しい票の数が出て、累計の票数は公開しない。
かんたんに言うと
海外のゲームには、日本語に対応していないものがまだ多い。一方、作り手からは、日本語版を待つ人の数が見えにくい。そのため、翻訳や声の収録にお金をかける判断がしにくい。LocHatchは、あちこちに散らばった「日本語でプレイしたい」という声を1か所に集め、数で見せる仕組みだ。
ただし、投票は需要を伝えるもので、日本語化を約束するものではない。日本語版を出すかどうかは、作り手が決める。
代表取締役の稲葉治彦氏は、約30年ゲームのローカライズに携わってきた。コナミ、Lionbridge、Keywords Studiosなどを経てきた。担当した作品には「サイレントヒル」シリーズや「メタルギア ソリッド」がある。同社は、翻訳や音声の収録、品質の確認についても作り手の相談を受けるとしている。作り手が払う費用は、公式の案内には書かれていない。
個人情報の扱い
投票には、メールアドレスの登録が要る。届いた確認コードで本人を確かめる仕組みだ。13歳未満は登録できない。
利用規約とプライバシーポリシーによると、作り手に渡すのは、票の数や言語別などの集計だ。メールアドレスや、一人ひとりの投票の記録は含めない。コメントも、メールアドレスを付けずに渡す。個人情報は売らないとし、退会すると票は消えて集計から外れる。
この先の予定
作り手と合意できた作品では、日本語版の先行予約を受け付ける計画だ。集まった代金は、翻訳・音声収録・品質チェックと、日本で売るための宣伝の費用に充てる。いまは、予約や支払いの機能は無い。日本語以外の約31言語への投票と予約、コミュニティ機能も加える予定だ。ランキングの画面では、希望する言語として英語もすでに選べる。
まとめ
LocHatchは、日本語で遊びたいゲームに無料で票を入れ、その声を作り手に届けるサービスだ。票は日本語化の約束ではないが、待っている人の数を示せる。先行予約が始まれば、遊ぶ人がお金を出して日本語版を後押しする形にもなる。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。