【解説】Yahoo!カレンダーのアプリが「LINEカレンダー」に 何がまとまり、何が使えなくなったのか
LINEヤフーが10月15日に本格提供を始めた「LINEカレンダー」のアプリは、Yahoo!カレンダーのアプリが新しくなったものだ。LINEの予定、スマートフォンの予定、Yahoo!カレンダーの予定を一つの画面で見られる。一方で、週表示や天気、六曜の表示など、使えなくなった機能もある。しくみと注意点を整理する。
IT- ●Yahoo!カレンダーのアプリが、LINEカレンダーのアプリとして新しくなった
- ●LINEの予定、スマホの予定、Yahoo!カレンダーの予定を一つの画面で見られる
- ●Yahoo!カレンダーの予定は見るだけで、週表示や天気、六曜の表示も使えない
Yahoo!カレンダーのアプリを使ってきた人は、Yahoo! JAPAN IDを連携すればYahoo!カレンダーの予定を新しいアプリで見られる。ただし直すときはYahoo! JAPANアプリなどを使う必要があり、新しいアプリで作った予定はYahoo!カレンダーには出ない点にも気をつけたい。
LINEヤフーは、予定を管理する機能をこれからも増やすとしている。トークで決めた予定をそのまま管理する使い方が広がるかが注目される。
LINEヤフーは2026年10月15日、予定を管理する「LINEカレンダー」のアプリの本格提供を始めた。このアプリは、まったく新しいアプリではない。App Storeでは、「Yahoo!カレンダーアプリは、LINEカレンダーアプリとして新たにスタートしました」と案内している。
Yahoo!カレンダーのアプリを使ってきた人にとっては、使い慣れたアプリが別のものに変わったことになる。この記事では、何がまとまり、何が使えなくなったのかを整理する。
なぜLINEにカレンダーなのか
LINEヤフーは2月の発表で、理由をこう説明している。多くのLINEの利用者は、予定を別のカレンダーのアプリや手帳で管理している。トークとカレンダーが分かれているので、予定を作ったり確かめたりするのに手間がかかる。とくに10〜20代の女性を中心に、LINEで予定を話し合うことが多く、LINEの中で予定の管理を済ませたいという声が高まっているという。
そこで、段階を踏んで機能を足してきた。
| 時期 | できるようになったこと |
|---|---|
| 2026年3月 | LINEの中のカレンダー機能。トークの日付をタップして予定を作れる |
| 2026年6月 | スマートフォンに入っているカレンダーとの連携 |
| 2026年10月 | 単独のアプリ「LINEカレンダー」(Yahoo!カレンダーのアプリから移行) |
2月の発表では、Yahoo!カレンダーのアプリを7月に更新してLINEカレンダーのアプリにするとしていた。実際の本格提供は10月になった。
しくみ: 3つの予定を一つの画面に重ねる
LINEカレンダーのアプリには、出どころの違う3種類の予定が並ぶ。
| 予定の出どころ | アプリでできること |
|---|---|
| LINEで作った予定 | 作る、直す、消す、友だちと共有する |
| スマートフォンのカレンダー(iCloudカレンダーやGoogle カレンダーなど) | 見る、作る、直す、消す。ただし予定スタンプや色は付けられない |
| Yahoo!カレンダー | 見るだけ。直す、消す、検索することはできない |
LINEの中のカレンダー機能と、LINEカレンダーのアプリの予定は同じものだ。どちらで作った予定も、もう一方に出る。トークの流れで予定を作るのはLINEで、月全体を見渡して細かく管理するのはアプリで、という使い分けを想定している。
スマートフォンのカレンダーをつなぐには、カレンダーを読む許可をアプリに与える必要がある。iPhoneやAndroidの標準のカレンダーにGoogle カレンダーなどをつないでいれば、その予定もまとめて出る。
Yahoo!カレンダーの予定を出すには、LINEアカウントとYahoo! JAPAN IDを連携させる。
かんたんに言うと
透明なシートを何枚も重ねた手帳のようなものだ。LINEの予定、スマートフォンの予定、Yahoo!カレンダーの予定がそれぞれ1枚のシートになっていて、重ねると1か月の予定がまとめて見える。ただし、Yahoo!カレンダーのシートは見るだけで、書き込めない。
Yahoo!カレンダーを使ってきた人が気をつけること
LINEヘルプセンターによると、Yahoo!カレンダーのアプリからLINEカレンダーのアプリへ移ると、次の機能が使えなくなる。
- 週表示とリスト表示への切り替え
- 天気予報、占い、六曜の表示
- 地図や地点の検索(場所は文字で入力するだけになる)
- きせかえテーマ
- アプリのアイコンに予定の数を表示するバッジ
- 予定の履歴や、予定スタンプの履歴から予定を作る機能
日付の欄の背景色や、色に付けていた名前も引き継がれない。
いちばん気をつけたいのは、予定の行き来が一方通行になる点だ。LINEカレンダーのアプリで作った予定は、Yahoo!カレンダーには出ない。逆に、Yahoo!カレンダーの予定はLINEカレンダーのアプリで見られるが、直したり消したりはできない。
Yahoo!カレンダーそのものは続く。Yahoo! JAPANアプリやYahoo!メールアプリのカレンダー機能、パソコン版のYahoo!カレンダーで使える。Yahoo!カレンダーの予定を直すときは、こちらを使うことになる。
友だちに予定が見えてしまわないか
LINEカレンダーには、自分だけが見る「個人用カレンダー」と、トークルームごとに使う「共有カレンダー」がある。公式サイトによると、友だちに共有されるのは、その相手との予定だけだ。個人の予定が友だちに見えることはないとしている。
共有した予定には、参加か不参加かを答えられる。アプリでは、新しく届いた予定にその場で答えられる。
使う前に確かめたいこと
- 料金: 基本の機能は無料。通信料はかかる
- ログイン: LINEアカウントでのログインが必要。LINEのアプリと同じアカウントで使うことが勧められている
- 対応するiPhone: App Storeによると、iOS 17以降。iOS 16は対象外になった
- 電波のない場所: 予定を見ることはできるが、作る、直す、消す、参加を答えるといった操作はできない
- 機種変更: 予定はLINEアカウントにひも付くので、LINEアカウントを引き継げばよい
まとめ
LINEカレンダーのアプリは、Yahoo!カレンダーのアプリを土台に、LINEの予定とスマートフォンの予定を一つにまとめたものだ。トークで決めた予定をそのまま管理できる一方、Yahoo!カレンダーの予定は見るだけになり、週表示や六曜の表示などは使えなくなった。
Yahoo!カレンダーのアプリを使ってきた人は、Yahoo!カレンダーの予定をどこで直すかを決めておくと迷わない。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月15日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。