DeNA、数学答案を30秒以内に採点するAIアプリ「SIRUS」を本格提供
DeNAが数学記述添削AIアプリ「SIRUS」の本格提供を開始した。手書き答案を撮影すると、途中式を含め30秒以内に部分点まで採点するという。大学受験生が主な対象で、2026年10月時点では無料だ。
AI- ●DeNAが大学受験生向け数学添削アプリ「SIRUS」を本格提供
- ●手書き答案を30秒以内に部分点まで採点するとしている
- ●2026年10月時点で無料、実力に合わせた3問を毎日推薦
数学の記述問題で、答えだけでなく途中式の書き方も確かめたい大学受験生に関わるアプリだ。
収録問題の拡充や数学以外の教科への展開、学校や地方の学習塾での教材活用も検討している。
DeNAは、数学記述添削AI(人工知能)アプリ「SIRUS(シルス)」の本格提供を開始した。国公立大学や難関私立大学を目指す大学受験生が主な対象で、料金は2026年10月時点で無料だ。
手書きの途中式まで採点する
DeNAによると、紙に書いた答案をスマートフォンで撮影すると、採点を受けられる。AIが途中式も読み取り、30秒以内に部分点まで採点するという。最終的な答えだけでなく、そこに至る過程も採点の対象となる。
採点結果は「方針」「論証」「計算」の3観点で示すとしている。「方針」は解答の進め方、「論証」は採点者に伝える力を指す。「計算」は丁寧に解き切る力だ。数学の記述答案を、異なる観点に分けて振り返る仕組みである。
かんたんに言うと、答案を振り返る手がかり
たとえるなら、答案に点数を付けるだけでなく、解き方を振り返るための目印も付ける仕組みだ。点数とともに、進め方、説明、計算という観点から答案を見直せる。
同社によると、答案から分析した実力と、志望校の合格水準との差を学習提案に使う。採点と、その後に何を学ぶかの提案を組み合わせたアプリという位置づけだ。
分野別の実力と、志望校合格に必要な水準の目安もグラフで表示するという。入試までの期間から逆算し、分野ごとの学習目標や期限を示すとしている。
毎日の問題選びと追加の演習にも対応
DeNAによると、大学入試の分析を基にした約3,000問の独自問題を収録する。その中から、利用者に合わせた3問を毎日推薦するという。
追加で問題に取り組む「演習プラス」と、苦手対策の「分野別トレーニング」も用意した。答案の採点だけでなく、問題に取り組む段階から学習を支える構成だ。
開発には受験生も参加している。2025年11月の開発初期から、受験生100名以上が試作版を使い、改善に協力した。
まとめ
SIRUSは、手書き答案の採点と、実力に応じた学習提案を組み合わせた数学の受験学習アプリだ。30秒以内の採点や途中式の読み取りは、DeNAが示している機能である。
今後は収録問題の拡充や、数学以外の教科への展開を検討する。学校や地方の学習塾で教材として活用することも検討しており、個人の受験学習以外へ用途が広がる可能性がある。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月15日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。