AppleのターナスCEO、初期の折りたたみスマホは「安っぽく、出来が悪いと感じた」 米TIMEの取材で
AppleのJohn Ternus(ジョン・ターナス)CEOが米誌TIMEの取材で、初期の折りたたみスマートフォンについて「安っぽく、出来が悪いと感じた」と語った。2011年には自ら折りたためる機器の特許を出願していたことや、メモリー不足を「まさに危機」とみていることも明かした。
ガジェット- ●ターナスCEOは、他社の初期の折りたたみスマホを「安っぽく、出来が悪い」と感じたと話した
- ●2011年に、ターナス氏ら6人の技術者が折りたためる機器の特許を出願していた
- ●メモリーの不足は「まさに危機」で、あらゆる手段を検討するとした
iPhone Duoを考えている人には、Appleがどこにこだわって作ったかを知る手がかりになる。日本では10月16日午後9時に予約が始まり、Appleでの価格は36万4,800円からだ。
iPhone Duoは日本で10月23日に発売される。メモリーの不足は、部品の値上がりや生産の遅れにつながっており、Appleの製品の価格や出荷にも影響する可能性がある。
AppleのJohn Ternus(ジョン・ターナス)CEOが、米誌TIMEの取材に応じた。TIMEは10月15日、2026年の優れた発明を選ぶ特集で、Appleの初めての折りたためるiPhone「iPhone Duo」を取り上げ、ターナス氏への取材を載せた。ターナス氏は、他社の初期の折りたたみスマートフォンについて、「どこか安っぽく、出来が悪いと感じた」と話している。
ターナス氏は2026年9月1日に、Tim Cook(ティム・クック)氏の後を継いでCEOになった。2001年に技術者としてAppleに入り、機械工学の出身だ。
何を語ったのか
TIMEによると、2010年代に他社が出した初期の折りたたみスマートフォンは、壊れやすく、あまり役に立たず、画面の真ん中に大きな折り目が目立つものが多かった。ターナス氏はこれらについて、英語で「kind of cheap and crappy」と表現した。
Appleは、ずっと前から折りたたみの形を探っていた。TIMEによると、2011年に、ターナス氏とほかの5人の技術者が、折りたためる電子機器の特許を出願している。どんな電池や回路の板が必要になるかを調べるものだった。ターナス氏は「有機ELの画面が、いずれ曲げられるようになるのは明らかだと感じていた」と振り返っている。
iPhone Duoで何を変えたのか
TIMEは、iPhone Duoで工夫した点として次を挙げている。
- 内側と外側の画面を切り替えるときに、表示がなめらかにつながるよう、画面を動かす仕組みを新しく作った
- 親指で操作しやすいよう、主な操作の場所を画面の下から右側に移した
- 画面の表面に、独自の樹脂でできた「ナノテクスチャー」という素材を使った
- ちょうつがいの中に、100を超える細かな部品を組み込んだ
Appleで製品デザインを担当するRichard Dinh(リチャード・ディン)バイスプレジデントによると、画面の表面の素材を他社に近いもので済ませるか迷ったとき、ターナス氏に「正しいものは、見ればわかる」と言われ、時間をかけて作り込む後押しになったという。TIMEは、最初に使った人たちから、折り目がほとんどわからないという声が出ていると伝えている。
かんたんに言うと
折りたたみスマートフォンは、紙を折ると折り目が残るように、画面の真ん中に筋が見えやすい。曲げても傷みにくく、筋が目立たない画面と、それを支えるちょうつがいをどう作るかが、各社の腕の見せどころになっている。ターナス氏の発言は、Appleが他社より遅れても、その出来にこだわったことを示している。
メモリー不足は「まさに危機」
TIMEの取材では、メモリーの部品が世界的に足りない問題にも触れた。TIMEによると、この不足で部品の値段が上がり、生産の予定も遅れている。
TIMEによると、英紙Financial Timesは7月、Appleがメモリーを多く確保するため、中国の会社が作るメモリーを試していると報じた。これに対し、米国の上院議員らが、国の安全を損なうとしてAppleに手紙を送った。ターナス氏はTIMEに「メモリーの制約は、まさに危機だ。だから、あらゆる選択肢を検討すべきだと考えている」と述べた。
AIについてターナス氏は、他社がとても賢いAIを作ったとしても、人はAppleの機器を通して使い続けると話した。「人は手に取れるものを求めている」という。
日本ではどうなるのか
日本では、iPhone Duoの予約が10月16日午後9時に始まり、10月23日に発売される。Appleでの価格は、256GBのモデルが36万4,800円だ。予約の準備や通信会社の価格は「iPhone Duo、日本で「予約の準備」が始まる」で取り上げている。
まとめ
ターナスCEOは、他社の初期の折りたたみスマートフォンを「安っぽく、出来が悪い」と感じたと話し、iPhone Duoでは時間をかけて画面やちょうつがいを作り込んだと説明した。一方で、メモリーの不足を「まさに危機」とみており、製品の価格や出荷への影響が注目される。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月16日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。