Microsoft、ゲーム事前処理のASD対応を拡大、Steamにも提供予定
Microsoftが、ゲームのダウンロード時に描画用の処理データを配るASDの対応機器を拡大した。読み込み時間やカクつきを減らすとしている。Steamなどへの対応も予定するが、日本での提供は発表されていない。
IT- ●Microsoftがゲーム事前処理のASD対応を拡大
- ●Windows 11 24H2以降と対応機器が必要
- ●Steamにも対応予定、日本での提供は未発表
パソコンでゲームを遊ぶ人にとって、起動時の待ち時間やプレイ中のカクつきに関わる発表だ。
SteamやEpic Games Storeへの対応が進めば、事前処理済みのデータを受け取れる場面が広がる可能性がある。
Microsoftは2026年10月21日、ゲーム向け機能ASD(Advanced Shader Delivery)の対応拡大を発表した。同社によると、ゲームの読み込み時間やプレイ中のカクつき、消費電力を減らす仕組みだ。
対応機器と利用条件は
ASDは、ゲームのダウンロード時にシェーダーを配信する機能だ。シェーダーとは、ゲーム画面を描くための処理を担うものを指す。
今回、AMD、Intel、Nvidia、Qualcommの対応機器で利用可能になった。ただし、これらの会社の機器なら、すべて使えるという発表ではない。
必要なOS(パソコンの基本ソフト)はWindows 11 24H2以降。対応するGPU(画面を描く処理を担う部品)も必要だ。さらに、GPUを動かすグラフィックスドライバーも対応している必要がある。Microsoftは、対応ゲームで使う際に、このドライバーの更新を勧めている。
現在の提供先は、ゲームを入手するMicrosoft StoreとXBOX PC appだ。
かんたんに言うと、下ごしらえ済みで受け取る
料理にたとえるなら、材料だけでなく、下ごしらえを済ませたものも一緒に受け取るイメージだ。ASDでは、事前処理済みのシェーダーをゲームとともに受け取る。
具体例が、2026年10月21日に対応したCall of Duty: Modern Warfare 4だ。同作の初回シェーダー処理について、MicrosoftはASD利用時には数秒で済むとしている。ASDなしの一般的なPCでは、同じ処理に数分かかるという。同社が示した比較であり、すべての環境での所要時間を示すものではない。
同作で利用するには、ゲームのダウンロード前にXBOX PC appをインストールする必要がある。起動時には、事前処理済みシェーダーの導入を知らせる表示が左下に出る。
日本では提供状況が不明
日本での提供は発表されていない。日本で利用できるかや、日本語への対応についても、今回の資料には記載がない。対応機器や必要なソフトの条件と、日本向けの提供状況は分けて確認する必要がある。
まとめ
ASDは、ゲームを入手する段階で描画の事前処理済みデータも受け取る仕組みだ。効果だけでなく、機器とソフトの対応条件も確認したい。
Microsoftは近くEpic Games StoreとSteamにも対応を広げる予定だ。Epic Gamesも今後のFortniteの更新で対応を予定している。提供先と対応ゲームが増えれば、利用できる場面が広がる可能性がある。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。