無料の日本語入力「Meltype」が大型更新 半角/全角キーを押さずに日本語と英語を打ち分け
半角/全角キーを押さなくても日本語と英語を打ち分けられる無料の日本語入力ソフト「Meltype」が、10月8日と11日に大きく更新された。ほかの日本語入力と同じように切り替えて使える「Meltype IME」や予測変換、定型文の機能が加わった。
IT- ●日本語か英語かを自動で見分ける無料の入力ソフトが更新
- ●「Meltype IME」や予測変換、定型文の機能が加わった
- ●Windows 10・11向け。打った文字は外に送らないとしている
日本語と英語を混ぜて打つたびに半角/全角キーを押している人には、その手間をなくせるかもしれないソフトだ。
公開から2週間ほどで更新が続いている。MacとLinux向けは試験版の段階で、今後の仕上がりが注目される。
半角/全角キーを押さなくても、日本語と英語を打ち分けられる無料の日本語入力ソフト「Meltype(メルタイプ)」が、大きく更新された。2026年10月8日に出たv1.1.0と、11日に出たv1.2.1で、使い方の幅が広がった。開発者の雪代 / Yukishiro 氏が、開発の場であるGitHubで公開している。
Meltypeとは
ふつうの日本語入力では、日本語と英語を切り替えるたびに半角/全角キーを押す。Meltypeは、ローマ字で打った文字が日本語か英語かを自動で見分けて、その場で切り替える。
開発者は、次のような例を挙げている。
- 「kyouhagoogledekensaku」と打つ → 「今日はgoogleで検索」
- 「ashitanomeetingwotsuika」と打つ → 「明日のmeetingを追加」
英単語は英字のまま、日本語はかなや漢字になる。英文もそのまま入る。見分け方を間違えたときは、キーで直すと、次からはその語を覚えるという。
何が変わったのか
10月8日のv1.1.0について、開発者はXで「今回は大型アップデートです」と紹介した。主な変更は次のとおりだ。
- Meltype IME: Windowsにほかの日本語入力と同じ形で登録できるようになった。Windowsキーとスペースキーを一緒に押すと、Microsoft IMEなどと切り替えられる
- 予測変換: 打っている途中の言葉から、続きの候補を最大5件出す
- インストーラー: Windows向けに、案内どおりに進めるだけで入れられるファイルが加わった
10月11日のv1.2.1では、Meltype IMEが最初から選ばれる設定になった。さらに、次の機能が加わった。
- 定型文: 「;名前」のように打ってスペースキーかTabキーを押すと、登録しておいた文に置き換わる
- 日付と時刻: 「10がつ9にち」と打つと「10/9」などの候補が出る
- 敬語の候補: 「いく」に対して「いらっしゃる」「伺う」などを出す
- ローマ字のまま入った文の直し: 英字のまま入ってしまった文を選んで変換キーを押すと、日本語の候補を出す
使い方の説明によると、「いま」「なう」と打って変換すると今の時刻が、「きょう」で今日の日付が候補に出る。
かんたんに言うと
IMEは、キーボードで打った文字を日本語に変える仕組みのことだ。Windowsには、はじめから「Microsoft IME」が入っている。
Meltypeは、その前に立って「いま打っているのは日本語か英語か」を見分ける係だ。漢字への変換そのものは、Windowsに入っているMicrosoft IMEの仕組みを使うと説明している。
入れる前に知っておきたいこと
日本語入力のソフトは、キーボードで打つ内容をすべて扱う。開発者は、打った文字は外に送らず、見分けも変換もパソコンの中で終えると説明している。通信するのは、更新の確認と、利用者が自分で開いた報告のフォームの2つだけだという。学習した言葉も、パソコンの中に保存される。
プログラムの中身(ソースコード)は公開されていて、だれでも確かめられる。
一方、配布されているファイルには、作り手を証明する「コード署名」が付いていない。そのため、入れるときにWindowsの「PCが保護されました」という警告が出る、と開発者は書いている。
日本ではどうなるのか
日本語を打つためのソフトで、説明もすべて日本語だ。GitHubのページから無料でダウンロードできる。個人でも会社でも無料で使えるとしている。
対応するのは、64ビット版のWindows 10とWindows 11だ。Microsoft IMEが入っている必要がある。Mac版とLinux版もあるが、どちらも試験的な「プレビュー版」だ。
まとめ
最初の正式版(v1.0.0)が出たのは10月5日で、それから1週間ほどで大きな更新が2回あった。日本語と英語を混ぜて打つことが多い人は、試してみる価値がありそうだ。会社のパソコンに入れるときは、社内の決まりを確かめておきたい。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月13日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。