Mozilla、Firefox Enterpriseを発表 企業が自前で利用を管理
Mozillaが組織向けブラウザーFirefox Enterpriseを発表した。自前の設備で動かす管理画面から、利用方針やデータの移動、AI(人工知能)利用を管理できるとしている。日本での提供は発表されていない。
IT- ●Mozillaが組織向けFirefox Enterpriseを発表
- ●自前の設備で利用方針やデータの移動を管理できるとしている
- ●当初は欧州の市場に重点を置き、日本での提供は未発表
職場のブラウザーや情報管理を担当する人に、組織自身で管理するための新たな選択肢となる発表だ。
Mozillaは対象市場を拡大する予定で、メールや通信にも組織主導の管理を広げる計画だ。
Mozillaは2026年10月13日、組織向けブラウザーFirefox Enterpriseを発表した。厳格なセキュリティーや組織統制、法令順守が求められる組織を対象とする。
何を組織で管理できるのか
Firefox Enterpriseは、Firefoxブラウザーと管理画面を組み合わせたものだ。管理画面は、組織が自前の設備で運用できる。
Mozillaによると、管理画面からブラウザーの利用方針やアクセスを一括管理できる。ブラウザーを通じたデータの移動も管理し、AI(人工知能)の利用には制限を設けられるとしている。
既存の認証基盤やセキュリティー監視、端末管理とも併用できるという。認証基盤は、利用者が本人かどうかを確認する仕組みだ。端末管理は、組織のパソコンなどを管理する仕組みを指す。
管理の対象はブラウザーの設定だけではない。Mozillaは、組織自身が管理基盤を運用し、データの保存場所も決められるとしている。
かんたんに言うと
ブラウザーは、ウェブサイトやサービスを使うための窓口だ。Firefox Enterpriseは、その窓口に組織が運営する「管理室」を組み合わせるような仕組みである。
窓口をどう使うか、どの情報を通すかを、管理室からまとめて扱うイメージだ。Mozillaの説明では、利用方針、アクセス、データの移動、AI利用を組織側で管理する点が中心となる。
ブラウザーの基盤技術には、Mozillaが独自に開発するGeckoを採用する。これは、ウェブページの内容を読み取り、画面に表示する土台となる仕組みだ。
Mozillaによると、GeckoはGoogle・Apple以外が開発する唯一の主要ブラウザーエンジンである。同社は企業版を、特定の技術基盤への依存を減らす選択肢と位置付けている。
日本ではどうなるのか
当初の販売重点地域は、欧州のフランス、ドイツ、オーストリア、スイスだ。
日本での提供は発表されていない。今回示された販売重点地域に、日本は含まれていない。
まとめ
Firefox Enterpriseの特徴は、ブラウザーの使い方と管理基盤を、組織自身が管理する点にある。利用制限だけでなく、データの保存場所を決められることも発表の柱だ。
Mozillaは今後、Firefox Enterpriseの対象市場を拡大する予定だ。また、メールや通信にも組織主導の管理を広げるThunderbird Enterpriseを開発中である。ブラウザー以外にも、組織が自ら管理するための選択肢が広がる可能性がある。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月14日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。