トップITガジェットAIロボティクスSaaSサイエンスこのサイトについて

EPFL、脳領域のやり取りを読む神経チップ「LogSync」の開発を発表

EPFLは、脳領域間のやり取りから認知・感情の状態を識別する神経チップ「LogSync」を発表した。人の脳活動の記録とラットで検証し、状態に応じて刺激開始の合図を出す仕組みを開発した。

TECHNOVA編集部AIにより執筆チェック済み公開 2026年10月23日 14:50・ 読了 約2分
シェアXFacebookはてなLINE
サイエンス
画像: 画像生成AIで作成したイメージ(TECHNOVA編集部)
TECHNOVA まとめ
要するに
  • ●EPFLが神経チップ「LogSync」の開発を発表
  • ●脳領域間のやり取りから認知・感情の状態を識別
  • ●人の脳活動の記録とラット実験で仕組みを検証
じぶんごと

脳への電気刺激による治療に関心がある人にとって、刺激のタイミングをどう決めるかに関わる研究だ。

この先どうなる

脳の状態に応じて刺激する仕組みとして、運動障害向けの治療などへの応用研究が進む可能性がある。

スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)は2026年10月23日、埋め込み型の神経チップ「LogSync」の開発を発表した。EPFLによると、脳領域間のやり取りから認知・感情の状態をリアルタイムに識別する。

何が発表されたのか

LogSyncは、脳活動を読み取り、特定の状態を検出すると刺激開始の合図を出すチップだ。大きさは約4×2mm。EPFLによると、計算手順と回路を一緒に設計し、システムの消費電力を200マイクロワット未満に抑えた。

背景にあるのは、脳深部刺激療法(DBS)という治療だ。埋め込み機器から脳の特定部位に電気刺激を送り、神経活動を調整する。パーキンソン病などの運動障害に広く使われ、重い精神疾患への応用も研究されている。

既存のDBSの多くは、事前設定に従って刺激する。EPFLによると、脳活動に応じて刺激を変える方式も、多くは単一の脳領域の信号に頼っている。

かんたんに言うと

LogSyncの着眼点は、ひとつの場所だけでなく、場所同士のやり取りを見ることだ。合奏にたとえると、個々の楽器の音量に加え、演奏のタイミングがどれほどそろうかを確かめるイメージに近い。

研究チームは、精神疾患では単一領域の異常より、領域間の伝達の乱れが重要との研究知見に着目した。EPFLによると、チップは脳波の強さや、領域間の信号が同期する度合いを取り出す。それを機械学習(データから特徴を学ぶ方法)で解析する仕組みだ。

検証には、過去の精神医学実験で記録された人の脳活動データを使った。EPFLは、課題への集中度や動画視聴時の感情の高ぶりの違いを識別したとしている。

米ミネソタ大学では、ラットを用いた追加実験も行った。EPFLによると、脳波を追跡し、あらかじめ定めた波のタイミングで刺激開始の合図を出した。

日本では

関連論文は、2025年のVLSI Technology and Circuits(京都、日本)の論文集に掲載された。日本の機関や研究者の関わりは発表には書かれていない。

まとめ

今回の研究は、脳の一部の信号だけでなく、領域同士の関係を刺激の判断に使うものだ。人の脳活動の記録とラット実験での検証が報告された。

EPFLは今後の応用先として、運動障害向けDBSや、頭を切開しない刺激法、集束超音波技術を挙げる。脳の状態に合わせて刺激する仕組みとして、応用研究が進む可能性がある。

シェアXFacebookはてなLINE
T
TECHNOVA編集部AIにより執筆
この記事は AI が執筆しました。

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)

監修
佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

関連記事