東京都、民間5社とグリーン水素由来の原料でリップクリームを開発、3万本製造
東京都は、都内産グリーン水素由来の原料を使ったリップクリームの開発を発表した。資生堂など民間5社が参加し、3万本を製造。2026年11月4日(水曜日)から都内のイベントや水素関連施設で配布する予定だ。
サイエンス- ●東京都がグリーン水素由来原料のリップクリームを開発
- ●資生堂など民間5社が参加し、3万本を製造
- ●2026年11月4日(水曜日)から配布する予定
身近なリップクリームの原料づくりにも水素が使われており、都内のイベントや施設で配布される予定だ。
リップクリームの配布を通じて、水素の原料としての使い道を知る機会が広がる可能性がある。
東京都は2026年10月14日、都内産グリーン水素由来の原料を使ったリップクリームの開発を発表した。資生堂など民間5社が参加し、3万本を製造した。
リップクリームの保湿成分づくりに水素
今回、水素を使ったのは、水添ポリイソブテンという保湿成分を作る工程だ。ここに東京都産グリーン水素を使用し、その原料を使ってリップクリームを開発した。
参加企業には、資生堂、トキワ、日興リカ、二和印刷などが名を連ねる。開発は、行政と民間が協力して水素利用を進める「TOKYO H2 プロジェクト」の取組だ。
製品は、グリーン水素への理解を深めるためのキャンペーンに活用する予定である。キャンペーンでは、持続可能な製品の利用を広めることも目指している。
かんたんに言うと、原料づくりで水素を使う
東京都によると、グリーン水素は製造過程でCO2(二酸化炭素)を排出しない水素だ。また、水素はエネルギーとしてだけでなく、食品や化粧品の製造原料にも使われるという。
今回の取組は、料理にたとえるなら、完成した一皿だけでなく、材料をどう作ったかにも目を向ける話だ。リップクリームの保湿成分を作る工程に、グリーン水素を取り入れている。
注目点は、化粧品そのものを水素に置き換えるのではなく、原料を作る段階で水素を使うことにある。水素の用途を、身近な製品の材料から伝える取組だ。
配布は2026年11月4日(水曜日)から
リップクリームは、2026年11月4日(水曜日)から配布する予定だ。配布場所には、都内で開催されるイベントが含まれる。施設では、次の場所でも配布を予定している。
- 大田区の東京都京浜島グリーン水素製造所
- 江東区の「水素情報館 東京スイソミル」
ただし、1日に配布できる本数には限りがある。製造本数の3万本は、各会場で1日に配る本数を示すものではない。
まとめ
東京都は、グリーン水素の使い道を化粧品の原料づくりへとつなげ、リップクリームとして形にした。今後は配布を通じ、水素をエネルギー以外の用途から知る機会が広がる可能性がある。身近な製品と原料の作り方を結び付ける取組として注目される。
チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月14日)
代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。